かちん | 意外すぎる聖書のおはなし

意外すぎる聖書のおはなし

聖書ってそんな話だったの?イメージと違っていた意外なストーリー展開にびっくりしたことを書いてます。

 

 

 

イエスが会堂で人々に福音を伝えていた時

人々がイエスの言葉に怒りました。

 

 

新約聖書


〔ルカによる福音書4章25-29節〕

よく聞いておきなさい。

エリヤの時代に、

 

三年六か月にわたって天が閉じ、

イスラエル全土に大ききんがあった際、

そこには多くのやもめがいたのに、

エリヤはそのうちのだれにもつかわされないで、

ただシドンのサレプタにいる

ひとりのやもめにだけつかわされた。

また預言者エリシャの時代に、

イスラエルには重い皮膚病にかかった多くの人がいたのに、

そのうちのひとりもきよめられないで、

ただシリヤのナアマンだけがきよめられた」。

会堂にいた者たちはこれを聞いて、

みな憤りに満ち、

立ち上がってイエスを町の外へ追い出し、

その町が建っている丘のがけまでひっぱって行って、

突き落そうとした。
 

 

 

怒って追い出すだけじゃなくて

 

突き落とそうとしたんですか!?

いくらなんでもそこまでしなくても・・・

旧約聖書の話そのまんま話しただけなのに。



実はその聖書の話にカチンときちゃったようなんです。

どうやらこの話をユダヤ人に向けて話したことが原因でした。



この話に出てきたやもめ女も

シリヤのナアマンも外国人だったからです。

 

 

 

なんで外国人だと怒るの??

 

 

イエスが話していた2つの話を見てみます。

 

 

 

エリヤの時代というのは

 

紀元前800年代の預言者エリヤが生きていた時です。

 

3年半雨が降らず飢饉になった時に神様がこう言いました。

 

 

旧約聖書

 

〔列王紀上17章9節〕

 

「立ってシドンに属するザレパテへ行って、そこに住みなさい。

 

わたしはそのところのやもめ女に命じてあなたを養わせよう」。

 



ザレパテはエリヤが住んでた北イスラエルから近いですが

 

別の民族が住む地域で外国でした。



次の話は


預言者エリヤの後継者エリシャの時代の話です。

 

ナアマンという人物はシリヤという国の軍勢の長で

 

重い皮膚病を患っていました。

 

預言者エリシャやナアマンに

「ヨルダン川で七度身を洗いなさい」と伝え

その通りに行ったことで重い皮膚病が癒されました。

 

彼も外国人でした。




イエスは「預言者は自分の郷里では歓迎されない」

という言葉の後にこの2人の外国人の話をしました。




飢饉の時に、多くのユダヤ人のやもめ女がいたのに

神様がわざわざ外国人のやもめ女にエリヤを遣わされ

イスラエルに多くの重い皮膚病患者がいたけれども

外国人のナアマンだけが癒されたという話を通して

 

 

 

今もそのようにしてあなたがたは

 

イエスという預言者を歓迎しておらず

 

過去、神様は預言者を外国人に遣わし

 

外国人が癒された事柄が今にも該当すると言わんばかりの話に

 

聞いてた人たちの怒りが爆発しました。




イザヤの預言はこの日に成就されたと

仰天発言をしたかと思えば

イスラエルの人々ではなく

外国人が救われた話を出してくるものだから

かつて外国によって自国を滅ぼされ

神様がイスラエルを救ってくださるその日を

 

何百年も待ち続けてきたユダヤの人々としては

許しがたい言葉だったのかもしれません。
 

 

 

それにしても、この方

 

思った以上に爆弾発言が多い・・・

 




周りの反応を恐れることなく

 

物事の核心や本質をついてくるイエスの説教は

 

心地良い説教ばかりじゃなかっただろうから

 

彼を良く思わない人々が大勢出たのも頷ける気がします。

 

 

 

耳に痛い話はあまり聞きたくないですもんね。