本日は『立春』ですので、立春について書きます。

二十四気の第1で、正月節(旧暦12月後半から1月前半)で、現在広まっている定気法では太陽黄経が315度のときで毎年陽暦二月四日頃です。
暦ではそれが起こる日の事ですが、天文学ではその瞬間とされています。恒気法では冬至から1/8年(約45.66日)後で2月5日頃で、期間としての意味もあり、この日から、次の節気の雨水の前日までを立春と言います。暦の上で春が始まる日で、節分の翌日に当たります。
冬至と春分の中間に当たり、昼夜の長短を基準に季節を区分する場合は、この日から立夏の前日までが春となります。

世界標準では、西暦(グレゴリオ暦)の1月1日が元旦ですが、太陰暦ではこの日が元旦で、西暦の元旦は冬ですが、太陰暦の元旦は新しい春だから元旦を新春と呼ぶのです。
また、前日の節分の行事も本来は大晦日に厄を鬼として祓う招福除禍の儀式なのです。

地球が太陽を1周する時間は365日ぴったりではなく、6時間弱長い為、毎年少しずつ地球の位置がずれて行き、立春は2月4日になったり3日になったりします。
天文学的に見れば、2021年は2月3日14:59が立春なので今年の立春は2月3日なのです。
太陽の位置は4年で24時間分程ずれるので、閏年として2月29日を作って解消していますが、このままだと4年で約45分、400年で3日程、増やし過ぎてしまいます。
その為、閏年を400年で3回減らす事にしたのです。100で割れる年は閏年にせず、400で割れる年は閏年のままとします。
この結果、400で割り切れる年の前後の年は、節分などの日付がずれ易いのです。
だから今年は、1897(明治30)年以来124年ぶりに立春が2月3日になるのです。