一条 誠志郎の
本日の天文と暦と誕生石の解説

西暦2021年(和暦令和3年)
1月 16日 土曜日
(旧暦:西暦 貳阡廿年 師走 肆日)

━━天文━━━━━━━━━━━

東京
日の出 06:50
日南中 11:51
日の入 16:52
月の出 09:06
月南中 14:28
月の入 19:57

━━暦━━━━━━━━━━━

干支:甲子
五行:相生
九星:一白
六曜:先負

━━中段━━━━━━━━━━━

七十二候:雉始雊
(きじはじめてなく)
十二直:閉(とづ)
二十八宿:氐(てい)

━━下段(選日・暦注など)━━━━

◯吉日
一粒万倍日
天恩日
天赦日
甲子
●凶日
血忌日
帰忌日

━━その他━━━━━━━━━━

九星陽遁始め

━━旅行・結婚・引越━━━━━

旅行☆☆★
結婚☆☆☆
引越☆☆☆

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暦解説

▣天文(てんもん)
◉太陽星座(たいようせいざ)
♑TheGoat(ゴート)
Capricorn(カプリコーン=山羊座)
Aigokeros(アイゴケロス=磨羯宮)
◎月齢(げつれい)
正午月齢 2.9
🌒朏月(ひづき)
三日月(みかづき)
(3日目)
◎月星座(つきせいざ)
♒ TheWaterBearer(ウォーターベアラー)
Aquarius(アクエリアス=水瓶座)
Hydrochoos(ヒュドロコオス=宝瓶宮)
↓07:17
♓ TheFishes(フィッシズ)
Pisces(ピスケス=魚座)
Ichthyes(イクテュエス=双魚宮)
◎VT(VoidTime=ヴォイドタイム)
ヴォイドタイムとは西洋占星術に基づいたもので、惑星が他の星とアスペクト(0度,60度,90度,120度,180度など意味のある角度)を最後に作ってから、その後、どの惑星ともアスペクトを作らず、次の星座に入るまでの時間の事で、月の働きが弱まり影響力が無効化される時間帯と云われていて、重要な決定事項は避けた方が良いと言われています。
※この時間帯には願い事は避けましょう。
→07:16

▣干支(えと)
十干(じゅっかん:甲·乙·丙·丁·戊·己·庚·辛·壬·癸)と十二支(じゅうにし:子·丑·寅·卯·辰·巳·午·未·申·酉·戌·亥)の組み合わせから成り、60種類を1周期とする数詞で、暦を始めとして時間や方位など、事柄の順序に用いられています。
◉年干支(としえと)
◯辛丑(しんちゅう/かのとうし)
辛丑は十干と十二支の60種類の組み合わせの中で38番目の干支で60年に一度巡って来ます。
一巡すると還暦となります。
十干は「辛(しん/かのと)=金の弟(かのと)」つまり『金の陰』の事で、十二支は「丑(ちゅう/うし)=牛(ウシ)」で『陰の土』の性質の為、干支の五行は(土→金)の組み合わせの為、『土生金』の関係性の為、「相生」です。
◎月干支(つきえと)
●庚寅(こういん/かのえとら)
干支(えと)は干(かん)と支(し)の組み合わせから成り、60種類の組み合わせ中で27番目の干支で60ヶ月に一度巡って来ます。
庚寅の十干は、『庚(こう/かのえ)=金の兄(かのえ)』で『金の陽』、十二支は『寅(いん/とら)=虎(トラ)』で『陽の木』の性質の為、干と支の五行の組合わせは『金×木(金剋木)』の関係性の為、干支の五行の相性は『相剋』です。
◯日干支
○*甲子(こうし/きのえね)
干支(えと)は干(かん)と支(し)の組み合わせから成り、60種類の組み合わせ中で1番目の干支で60日に一度巡って来ます。
甲子の十干は『甲(こう/きのえ)=木の兄(きのえ)』で『木の陽』、十二支は『子(し/ね)=鼠(ネズミ)』で『陽の水』の性質の為、干と支の五行の組合わせは『水→木(水生木)』の関係性の為、干支の五行の相性は『相生』です。
※甲子は日の干支の最初であり、吉日とされ、大黒天の縁日でもあります。
◆五行(ごぎょう)
*水生木(すいしょうもく)
水を養分として木が生育する為、水は木を生ず
○相生(そうじょう)
干支の組み合わせが自然の流れに沿っている為、相生は物事が順調に進む日とされています。

▣九星(きゅうせい)
五行からなる方位術です。
本命星(あなたの九星)は生まれた年で決まっていますので、自身の本命星と今日の九星の相性を見てみましょう。
◉年家九星
七赤金星(しちせききんせい)
本年は、七赤が方位盤の中央に位置している事を表します。
中央    :七赤金星
酉(東) :五黄土星
坤(南東):六白金星
午(南) :二黒土星
巽(南西):四緑木星
卯(西) :九紫火星
艮(北西):八白土星
子(北) :三碧木星
乾(北東):一白水星
*兌/酉/西
[年破]午(南)
◎月家九星
六白金星(ろっぱくきんせい)
今月は、六白が方位盤の中央に位置している事を表します。
中央    :六白金星
酉(東) :四緑木星
坤(南東):五黄土星
午(南) :一白水星
巽(南西):三碧木星
卯(西) :八白土星
艮(北西):七赤金星
子(北) :二黒土星
乾(北東):九紫火星
*乾(戌亥)/西北
[月破]未(南南西)
◯日家九星
☆一白水星(いっぱくすいせい)
本日は、一白が方位盤の中央に位置している事を表します。
中央    :一白水星
酉(東) :三碧木星
坤(南東):七赤金星
午(南) :五黄土星
巽(南西):四緑木星
卯(西) :八白土星
艮(北西):九紫火星
子(北) :六白金星
乾(北東):二黒土星
*坎/子/北
[日破]午(南)
本命星の相性
○相生(そうじょう)
三碧木星(水生木)
四緑木星(水生木)
六白金星(金生水)
七赤金星(金生水)
五行の組み合わせが自然の流れに沿っている為、相生は物事が順調に進むとされています。
●相剋(そうこく)
二黒土星(土剋水)
五黄土星(土剋水)
八白土星(土剋水)
九紫火星(水剋火)
五行の組み合わせが相反しており、物事が順調に進まないとされています。
◎比和(ひわ)
一白水星(水行比和)
同じ性質の組み合わせの為、良くも悪くも勢いを増す日です。

▣六曜(ろくよう)
六耀とも書き、葬式や結婚式などの冠婚葬祭の儀式をする日取りを決めるのに使われます。
*旧暦六月(水無月:みなづき)と旧暦十二月(師走:しわす)の朔日(ついたち)からは「赤口」から、赤口→先勝→友引→先負→仏滅→大安→赤口の順に廻ります。
◎先負(せんぶ)
「先んずれば即ち負ける」です。勝負事や急用は避けて控えめに過ごすべき日です。昼過ぎから日暮れまでは吉。
万事急がず待つ事に吉。
*控え目に平静が良い
*午前:凶
*午後:吉

━中段━━━━━━━━━━━
暦の中段は、江戸時代にあった『かな暦』の中段に記され日々の吉凶を占った事から、今日も略して中段と呼ばれ、用いられています。

▣七十二候(しちじゅうにこう)
古代中国で考案された季節を表す方式のひとつで、二十四節気をさらに約5日ずつの3つに分けた期間の事です。
◯小寒 末候
雉始雊(きじはじめてなく)
雄の雉が鳴き始める
雉始雊:雄の雉が鳴き始める

▣十二直(じゅうにちょく)
暦の中段に記載されている建・除・満・平・定・執・破・危・成・納・開・閉の事で、その日の吉凶を判断します。
十二直の「直」は「当たる」という意味で、昔は一番重要視されていました。
●閉(とづ)
閉じ込める日ゆえ、壁や墓を作る、金銭を納めるのには吉ですが、それ以外普通は凶で、特に新しい事を始める事、結婚には大凶とされています。
*凶

▣二十八宿(にじゅうはっしゅく)
暦の中段に記載されている日々の吉凶等を判断をする二十八舎とも呼ばれる天球の天の赤道を青龍(東)白虎(西)朱雀(南)玄武(北)の4分割し、更に7分割した合計28のエリア(星宿)に不均等分割したもので、その区分の基準となった天の赤道付近の星座(中国では星官・天官と呼びます)の事を指します。
因みに、28区分は、月の任意の恒星に対する公転周期である恒星月の27.32日に由来すると考えられ、1ヶ月間に1日に1つの宿を通過すると仮定しています。
▽東方・青龍(せいりゅう)
○氐宿(ていしゅく)
【ともぼし】
☆距星:天秤座α星
結婚、引越し、種蒔き、開店開業、など、新しい事始めるには吉です。但し、衣類の着初め、建築は凶です。

━━下段(選日・暦注など)━━━━
暦注は、旧暦の暦に記載された様々な事柄の総称で、暦は元々、年月日の全てが十干と十二支の組み合わせが基本でした。

◯吉日
○一粒万倍日
(いちりゅうまんばいにち)
一粒の籾が万倍にも実る稲穂になるという意味で、結婚、引越しには吉日。また、何かを始めるにはとても良い日です。但し、お金を借りたりする事は凶です。
○天恩日(てんおんにち)
天恩のある日で吉事に用いて大吉です。結婚、旅行、引越し、いずれも良い日とされます。但し、凶事に用いてはならない日です。
○天赦日(てんしゃにち)
百神が天に昇る日で、天が地上の万物を生養し、その罪を許す日。暦の上での最上の吉日です。年に5~6回しかなく、結婚、引越し、旅行、その他何をやっても吉の日です。
○甲子(こうし)
甲子は日の干支が60種類ある中の最初であり、吉日とされています。大黒天の縁日でもあります。
●凶日
血忌日(ちいみにち)
何事をするにも血を見る日、または血を見る事が凶とされ、鍼灸、刑戮、狩猟などが凶とされる事もあります。
●帰忌日(きこにち)
帰忌日は星の精が降りて来て、家の門に居て、帰るのを邪魔する日とされています。特に旅行は避けた方が良い日です。

━━その他━━━━━━━━━━

◯九星陽遁始め
九星を日に当てる場合、冬から夏までは一白、二黒、三碧と数字を増やし、夏から冬までは逆に数字を減らしていきます。増やすことを「陽遁」と言い、その始まりが冬至に最も近い甲子の日とされています。2021年は1月16日が陽遁開始の日になります。

━━誕生石━━━━━━━━━━
◎1月16日の誕生石
△Peristerite
(ペリステライト=鳩首曹長石:はとくびそうちょうせき)
▽宝石言葉:「大人の愛」
▲『ペリステライト』は、乳白色半透明の地色に、神秘的な青色の「Schiller(シラー=遊色効果:天然石や宝石に見られる光の効果の1つ)」が見られる、とても美しい天然石で、『BlueMoonStone(ブルー・ムーンストーン=青光月長石)』とも呼ばれ、この石の輝きが、鳩が首を動かす時に見られる光沢と似ている事から、ギリシャ語の「Peristera(ペリステラ=鳩)」に由来して名付けられたと云われていす。
ペリステライトは、「MoonStone(ムーンストーン=月長石:げっちょうせき)」と同様に『Feldspar(フェルドスパー=長石:ちょうせき)』のグループに属する珪酸塩鉱物の一種で、「SunStone(サンストーン=日長石)」や「Labradorite(ラブラドライト=曹灰長石)」或は「Oligoclase(オリゴクレース=灰曹長石)」等と同じ『Plagioclase(プラジオクレース=斜長石)』に属する『Albite(アルバイト=曹長石)』の変種です。
ペリステライトには、ムーンストーンの様なSheen/Schiller(シーン/シラー=遊色効果)がありますが、ムーンストーンの発光の機構とは異なります。
大まかに言えば、内側から光っている長石が「ムーンストーン」で、外側が光っている長石が「ペリステライト」と鑑別で区別されています。
現在は、ブルー・ムーンストーンを採掘の出来る鉱山が閉鎖されてしまい非常によく似ている「ホワイトラブラドライト」や「ペリステライト」が「ブルー・ムーンストーン」として多く流通されています。
天然石の市場に於いて、その殆どが「ブルー・ムーンストーン」という名前で販売されています。
併しながら、これはペリステライトの見た目に対して付けられた商品名であり、ペリステライトは、ナトリウムに富んだ『〔NaAlSi3O8:Albite(アルバイト=曹長石:そうちょうせき)〕』と「曹長石」に「CaAl2Si2O8:Anorthite(アノーサイト=灰長石:かいちょうせき)」が10~30%含まれた斜長石:しゃちょうせきの『Oligoclase(オリゴクレース=灰曹長石:かいそうちょうせき)』が高温の状態で混ざり合った固溶体ですので、アルバイトとオリゴクレースの薄層が光を乱反射して青い効遊色果を出したもので、「(K,Na)AlSi3O8:Sanidine(サニディン=玻璃長石:はりちょうせき)」や「KAlSi3O8:Anorthoclase(オーソクレース=正長石:せいちょうせき)」を主成分とするムーンストーンとは化学組成
が異なりますので厳密に言えばムーンストーンではありません。
因みに、ペリステライトは「NaAlSi3O8」なので、ムーンストーンよりは「CaAl2Si2O8:Labradorite(ラブラドライト=曹灰長石:そうかいちょうせき)」に近いといえるでしょう。
元来、スリランカで稀に産出する淡い青色のシラーの「ムーンストーン」をブルー・ムーンストーンと呼んでいましたが、その後、インドなどで産出されるペリステライトがブルー・ムーンストーンと呼ばれる様になった為、特にスリランカ産の青色のシラーが出る美しいムーンストーンを「RoyalBlueMoonStone(ロイヤルブルー・ムーンストーン=王青光月長石:)」と呼び、オーストリアのアデュラー山脈で産出されているものは、透明感が高く青く美しい光を放つため「アデュラリアン・ムーンストーン」と呼ばれています。
▼パワーストーンとしてのペリステライトは、基本的にはブルー・ムーンストーンと同様な効果があると云われており、自由な感性を予感させる、癒し効果の高い石とされています。
古来より月のパワーが宿ると信じられ、未来を導く力があると云われ、感性を養い、優しい気持ちを与える宝石です。
因みに、青いシラーが見られる正長石は、既に主な鉱山が閉鎖し、産出されなくなっており、ロイヤルブルー・ムーンストーンは稀少で高額になっています。