中医学で考える帯状疱疹 | 漢方薬剤師・鍼灸師によるブログ(誠心堂薬局・鍼灸院爽快館船橋店)

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皆様おはようございます。

誠心堂薬局船橋店の田中です。

 

寒い日が続いていますね。

つい体が縮こまってしまいがちですが、そんな時は肩や首をゆっくり回して巡りをよくし、寒さに負けずに過ごしましょうニコニコ

 

今日は中医学で考える帯状疱疹のお話です。

 

帯状疱疹はウイルスによっておこる伝染病で、高齢者に多い皮膚疾患ですが最近は広い世代で発病する傾向がみられます。

子供の頃に水ぼうそう(水痘)として感染した帯状疱疹ウイルスが治った後も長期間神経節に潜んでおり、加齢やストレス、過労が原因となって,ウイルスに対する免疫力が低下すると、潜んでいたウイルスが再活性化し神経を伝わり、ピリピリ・チクチクといったような痛みを伴った発疹・水疱となって現れます。

神経の損傷がひどいと、皮膚の症状が治った後も痛みが続くことがあります。

 

帯状疱疹の原因を中医学的に考えると・・・

①肝鬱気滞

強いストレス・神経的疲労・睡眠不足などにより肝の疏泄がうまくいかなくなると、肝血は消耗され、肝気は鬱結します。

流れが滞ることにより肝気が熱を帯び、肝経が分布している身体の側面、特に乳房・胸脇部に刺すような痛みを伴った発赤や米粒状の水疱ができます。

 

②脾の運化失調

脾は飲食物の消化吸収に関わり、体の栄養となる物質を全身に運搬する働きを持ちます。

暴飲暴食、辛い物や油っこい物の過食などの飲食の不摂生は脾の運化機能を減退させ、未消化物の停滞によって湿濁が生じ、それが熱を帯び、湿邪と熱邪が入り混じって発赤や水疱となります。

 

③正気虚

高齢者・病後の回復期・極度の疲労などにより、体内の正気(気・血・津液)は不足します。

体の活動の元となる正気が不足すると邪気は攻撃を強め発病します。

気血が不足しているため疹毒が体表に出にくく、赤みや痛みも強くない発疹となり治りが遅く長期化しやすい場合があります。

 

現在はできるだけ早く抗ウイルス薬を使用することで、ウイルスの増殖を阻止し治療することができます。

さらに漢方薬を併用して、熱邪・湿邪(ウイルス)を去り、肝気の滞りを巡らせ、気血の不足を補ったり、脾胃の機能を高めることなどにより速やかな回復を助けることができます。

症状が出る前に漢方薬で体調を整えるのもよいかもしれません。

 

すべてにおいて共通することではありますが、

バランスよい食事・質の良い睡眠・ストレスをためない生活を心がけたいですね。

 

↑皮膚科で使用される生薬の一例をあげてみましたが、誠心堂ではおひとりおひとりの体質、状況にあわせてお薬をお選びさせていただいております。

何かございましたらいつでもご相談お待ちしておりますウインク

 

 

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