「夏のむくみ、秋に持ち越さないために」
 ~水分代謝と体のめぐりをサポートする食と生活 ~

 

【第2回】胃腸を整え、巡りを生む|むくみをためない暮らし方

 

 

むくみを防ぐために欠かせないのは、「水分代謝の要となる胃腸」と「滞りを防ぐ生活習慣」です。どちらか一方だけでなく、日々の食事と暮らしをセットで整えることが、体を軽やかに保つ近道になります。

 

 

 

 

  食事からできる工夫

胃腸が弱っていると、食べたものや飲んだ水分をうまく消化・吸収できず、体内に余分な水がたまりやすくなります。毎日の食事にちょっとした工夫を取り入れるだけで、胃腸を助け、水分代謝を整えることができます。

 

 

ニコおすすめの工夫ニコ

 

・温かい料理を1日1回プラス
 汁物や煮ものを塩分控えめで取り入れると、胃腸にやさしく消化を助けます。

 

・穀類はおかゆや雑穀ご飯に
 消化吸収を助け、胃腸の負担を減らします。

 

・野菜は生より加熱して
 蒸し煮やスープにすると、消化しやすく体も温まります。

 

 

 

薬膳的な視点

薬膳では、胃腸を「脾(ひ)」と呼び、水分代謝の要と考えます。脾を元気にするためには、毎食でなくても1日1回、温かい料理を加えることが大切です。温かい煮物や汁物は胃腸にやさしく、消化を助けてくれます。

 

 

 

 

脾を養う食材には、キャベツ・かぼちゃ・とうもろこし・山芋・いんげん豆などがあります。

また、体を温めるスパイス(しょうが・カルダモン・山椒・唐辛子・シナモン)は、少量であれば腎臓病の方にも比較的安心して取り入れられます。香りや風味で満足感が出るため、減塩食にも役立つ工夫です。ただし、山椒や唐辛子など刺激の強いものは、胃腸の状態によっては負担になることもあるため、体調に合わせて控えめにしましょう。

無理にたくさん取り入れる必要はなく、1日1つでも“小さな工夫”を積み重ねることが、むくみを和らげる近道です。

 

 

 注意腎臓病の方への注意点注意

腎臓病の方は、カリウムやたんぱく質の制限が必要な場合があります。脾を整える食材の中にも、かぼちゃや山芋のようにカリウムを多く含むものがあるため、茹でこぼしや水にさらすなどの調理法でカリウムを減らして取り入れる工夫が望ましいです。

どんなに「体によい」とされる食材でも、最終的にはその方の腎機能に合わせて選ぶことが欠かせません。主治医や管理栄養士と相談しながら、安全に取り入れていきましょう。

 

 

胃腸を整えることは、水分代謝を整え、むくみを防ぐ第一歩です。

薬膳の知恵や温かい料理の工夫を日々の食卓に加えることで、体の重だるさを軽減し、秋を軽やかに迎える準備になりますニコニコイエローハート

 

 

  生活習慣からできる工夫

食べるものと同じくらい大事なのが「体を動かし、巡らせること」です。

  • ふくらはぎを意識したストレッチや散歩
  • 足首の曲げ伸ばしやかかとの上下運動
  • 足湯や半身浴で体を温める
  • 睡眠をしっかりとってホルモンバランスを整える
 
 

 

薬膳の視点では「気血水の巡り」が滞ると、むくみやだるさが生じます。軽い運動や温める工夫は、この巡りを整える最も手軽な方法です。
暑くて散歩が難しい場合は、壁に手をついて足踏みをするのもおすすめです。

 

ただし腎臓病の方は、過度な運動や長時間の入浴は負担になる場合があります。「気持ちよい」と感じる程度を基準にし、無理のない範囲で続けることが何より大切です。

 

 

まとめ

 

胃腸を整える食事と、巡りを生む生活習慣。両方を意識することで、むくみはやわらぎ、体も軽やかになります。腎臓病や検査で注意が必要な方は、薬膳の知恵を取り入れながらも、必ず主治医や管理栄養士の指導に沿って調整してください。小さな積み重ねが、夏のむくみを秋に持ち越さないための一歩になります。

 

 

 

 

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