産後のこころにも「血」が関係する? 中医学でみる「心」と血|産後の不調を「血」から見直す③
第3回:産後のこころにも「血」が関係する?中医学でみる「心」と血産後の眠れなさや気持ちの変化には、ホルモンの変動や睡眠不足など、さまざまな要因が関わっています。中医学では、こうした心身の変化を「心」や「血」という視点からも捉えます産後、「赤ちゃんが寝ているのに、自分はなかなか眠れない」「ちょっとしたことでイライラする」「なんとなく不安で、気持ちが落ち着かない」そんな心の変化を感じることはありませんか?中医学では、体とこころは別々のものではなく、互いに影響し合っていると考えます。その中でも「血」と深く関係しているのが、五臓のひとつである「心(しん)」です。中医学には、「心は血脈を主る(心主血脈)」「心は神明を主る(心主神明)」「心主血脈」とは、「心」が「血」を巡らせる働きに関わるという考え方です。一方、「心主神明」とは、意識や思考、感情などの精神活動を「心」が担うという考え方です。つまり中医学では、「心」は体だけでなく、こころの働きとも深く関係しており、その働きを支えるためにも「血」が大切だと考えられています。「血」はこころも養うと考えますこれまで、「血」は目や筋、爪などを養うとお伝えしてきました。中医学では、それだけではありません。「血」は、精神を安定させるためにも大切なものと考えられています。「血」が十分にあり、「心」がしっかり養われていると、精神も安定し、健やかな眠りにつながると考えられています。一方、「血」が不足して「心」を十分に養えなくなると、・なかなか寝つけない・眠りが浅い・夢をよく見る・不安を感じやすい・動悸が気になる・物忘れが気になるなどのサインが現れることがあると考えます。産後は妊娠・出産で「血」を消耗しやすいうえに、夜間の授乳や育児によって十分な休息をとりにくい時期。中医学では、産後のこころや眠りを考えるうえでも「血」を養うことを大切にします。イライラや気分の波には「肝」も関係します中医学には、「肝は疏泄を主る(肝主疏泄/かんしゅそせつ)」という考え方があります。「疏泄」とは、体の「気」をのびやかに巡らせ、心身のバランスを整える働きのこと。「肝」の疏泄がうまく働いていると、「気」もスムーズに巡り、気持ちも安定しやすいと考えられています。一方、育児による疲れやストレスなどが重なり、「気」の巡りが滞ると、・イライラしやすい・気分が落ち込みやすい・ため息が増える・胸やお腹が張るように感じるなどのサインが現れることがあります。さらに「肝」は、前回お伝えしたように「血を蔵す」働きもあります。そのため中医学では、産後のこころの不調を考えるとき、「心」だけではなく、「血」や「肝」の状態もあわせてみていくのです。マタニティブルーズと産後うつは別の視点も大切です産後に涙もろくなったり、気分が不安定になったりすることは珍しくありません。出産後のホルモンの急激な変化などを背景に、一時的に涙もろさや不安、イライラなどが現れる「マタニティブルーズ」は、多くの場合、産後数日ごろに現れ、2週間程度で自然に軽快していきます。一方、気分の落ち込みや強い不安、興味や喜びの低下などが続き、日常生活に影響している場合には、産後うつなどが隠れていることもあります。中医学では「血」や「心」「肝」という視点から心身の状態を捉えますが、産後のこころの不調を、すべて「血虚」や「気の巡り」の問題だけで説明することはできません。気分の落ち込みや不安などが強い場合や、長く続いている場合、日常生活に支障が出ている場合には、「産後だから」と我慢せず、早めに医療機関などの専門家に相談しましょう。産後のこころの変化を、一人で抱え込まないで産後は、赤ちゃんのお世話が最優先になり、自分の気持ちや体のことはつい後回しになりがちです。「お母さんなんだから頑張らなくちゃ」「みんなやっていることだから」と、一人で抱え込んでしまうこともあるかもしれません。そんなときは、家族に今の気持ちを話したり、赤ちゃんのお世話をお願いしたりすることも大切です。そして、近くに頼れる家族がいない場合には、自治体などの産後ケアや子育て支援を利用する方法もあります。私自身も産後、美容院に行くために、月に一度だけ保育園に子どもを預けられる制度を利用していました。「美容院のために預けてもいいのかな」と思う方もいるかもしれません。でも、ほんの少し赤ちゃんと離れて、自分のために過ごす時間があるだけでも、気持ちを切り替えるきっかけになります。誰かに頼ることや、利用できるサポートを活用することも、自分の心身を守るための大切な産後ケアです。家族だけでなく、地域の支援なども上手に頼りながら、一人で頑張りすぎないようにしてくださいね。まとめ中医学では、「心」は精神活動と深く関係し、その働きを支えるためにも「血」が大切だと考えられています。また、「肝」は「気」の巡りを整える働きを担い、こころの状態にも関係するとされています。妊娠・出産を終えたばかりのお母さんは、体だけでなく、こころも変化しやすい時期です。「産後だから仕方ない」 「お母さんなんだから頑張らなくちゃ」と一人で抱え込まず、自分のこころの変化にも目を向けてあげてくださいね。自分自身の体とこころをいたわることも、これから先の健康につながる大切な産後ケアです✨次回予告次回はいよいよ最終回。鉄だけじゃない!産後の「血」を養う食事と補血レシピをご紹介します。西洋医学・栄養学の視点から「血」をつくるために必要な栄養素を整理しながら、中医学の「補血」の考え方も取り入れていきます。毎日の食事から、「血」を養うためにできることを一緒に見ていきましょう✨LINE登録すると毎週火曜・金曜に妊婦さんや産後の方への情報やおすすめレシピが配信されます是非登録してみてくださいね◆LINE公式アカウント妊娠から産後の健康サポートデスク#ambt0 { width: 580px; margin: 0 auto; table-layout: auto; border-collapse: collapse; border-spacing: 0px; border: 0px solid #999; font: normal 14px Meiryo; background-color: #FFF; } #ambt0 tr:first-child { background-color: #FFF; } #ambt0 tr:not(:first-child) td:first-child { background-color: #FFF; } #ambt0 td { border: 1px solid #999; padding: 0.2em 0.6em 0; height: 1.5em; }#ambt2 { width: 580px; margin: 0 auto; table-layout: auto; border-collapse: collapse; border-spacing: 0px; border: 0px solid #999; font: normal 14px Meiryo; background-color: #FFF; } #ambt2 tr:first-child { background-color: #F4F4F4; } #ambt2 tr:not(:first-child) td:first-child { background-color: #F4F4F4; } #ambt2 td { border: 1px solid #999; padding: 0.2em 0.6em 0; height: 1.5em; }#ambt1 { width: 580px; margin: 0 auto; table-layout: auto; border-collapse: collapse; border-spacing: 0px; border: 0px solid #999; font: normal 14px Meiryo; background-color: #FFF; } #ambt1 tr:first-child { background-color: #F4F4F4; } #ambt1 tr:not(:first-child) td:first-child { background-color: #F4F4F4; } #ambt1 td { border: 1px solid #999; padding: 0.2em 0.6em 0; height: 1.5em; }#ambt3 { width: 580px; margin: 0 auto; table-layout: auto; border-collapse: collapse; border-spacing: 0px; border: 0px solid #999; font: normal 14px Meiryo; background-color: #FFF; } #ambt3 tr:first-child { background-color: #F4F4F4; } #ambt3 tr:not(:first-child) td:first-child { background-color: #F4F4F4; } #ambt3 td { border: 1px solid #999; padding: 0.2em 0.6em 0; height: 1.5em; }