宗教というと、キリスト教、仏教、イスラム教、ユダヤ教、ヒンドゥー教、儒教、神道といったところが思い浮かびますが、詳しいことまでとなるとちょっと認識不足であったので、まさに教養として読んでみました。
キリスト教、ユダヤ教、イスラム教が同じ源流を持つ宗教であることはよく知られており、本書でもそれらの違いについて言及。
先に挙げた宗教は資料編と巻末にそれぞれの創始から現代までの流れ、特徴について簡単にまとめられております。
本書では宗教学的な視点で述べられており、それぞれの宗教をマクロな視点より比較、また宗教に対する批判の視点もとられており、総論として論じられております。
最終章「宗教の多様性と現代社会」では現代におけて宗教が後退しつつある理由に科学の進歩のみならず、インターネットに代表されるように情報化社会によって、狭いコミュニティという宗教が存在しづらくなった。さらには個人主義化、人権といったことで、戒律のような宗教的伝統というものも希薄化しつつあるという指摘には納得。
「宗教とは?」という万人の問いを深く考えることができるよい一冊でした。
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