「すごいインド」何がすごいのか知ってみたくて、ただそれだけで読んでみた。
インド人の知り合いはいないので、インドといってもカレー、世界第2位の12億人の人口、二桁の九九暗算というステレオタイプなイメージぐらい。
著者はIIT(インド工科大学)にて物理学を学び、96年に人工知能研究のために来日、その後数々の企業を渡り歩き、現在はインドの企業と日本との架け橋となるコンサルティング会社を経営しています。
かつては最貧国の一つに数えられていたインドですが、経済自由化とIT産業によって、めまぐるしく発展してしました。
それを支えたのは優秀なグローバル人材。
マイクロソフトのCEO、ドイツ銀行など世界的な企業のトップにも多くのインド出身者がいるというのは確かに凄いですね。
また、インドでは女性の社会進出も進んでおり、モルガンスタンレーなどの現地法人トップに女性を据えているそうです。
なぜ、そんなに優秀な人材を輩出することができるのか?という疑問に対して、電気も水道もない田舎からIITという理系ではトップの大学へと進んだ筆者の体験談を交え、インド人と日本人との違いにまで言及しつつ、その源を説明しております。
良くも悪くも昔の慣習が残る「古いインド」と経済自由化によって、裕福になった中間層が主体となる「新しいインド」が混在する現在のインドをとても分かりやすく解説もされております。
日本も見習わねばいけない点はたくさんあるなと感じました。
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