
どうしても苦手意識が強く、あまり惹かれないのが、古典文学。
それを解消すべく、読んでみようと手に取ったのがこちらの本。
古文の読み方の解説という教科書的な内容ではなく、それらが書かれた時代背景やその時代の価値観という事柄について詳しく説明がされており、そういったことを知ることでより理解が深まり、楽しみに繋がるのではと指南してくれています。
平家物語、源氏物語、たけくらべなど数々の古典について掻い摘んで解説がされていますが、私が面白く思ったのは浦島太郎のお話。
浦島太郎は亀を助けて、竜宮城に行って、帰ってきて、玉手箱を開いたらおじいちゃんに。という話だとばかり思っていました。
しかし、室町時代に書かれた浦島太郎はまったく違った内容です。
釣り上げた亀を逃がしてあげた浦島にその亀が恋をして、美女に化けて、竜宮城で生活することに。3年後に浦島は両親が心配で戻ったが、何百年も経っていた。渡された玉手箱を開けたら、鶴になった。そして、鶴亀仲良く長寿したというまさかのハッピーエンドな話・・・・
初めは公式的なものは漢文が使われ、和歌のような曖昧な表現には仮名が使われるようになり、その後読みやすくするため、和漢混淆文となり、その変遷によっていろいろな古典が登場。その時代の変化とともに書き手も変化し、さまざまな豊かな文学表現が生まれたと。
わからないからといっては古典に触れないのはもったいないのではと著者はあとがきで述べております。
ちょっとは頑張って古典を読んでみようかな・・・・

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