読書「金正恩の北朝鮮 独裁の深層」黒田勝弘 武貞秀士 著 | 聖心美容クリニック 伊藤哲郎

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昨年の暮れに北朝鮮ナンバー2と言われる張成沢が処刑されたというニュースがありましたね。金正日が死去して、金正恩が後継者となってから、もう2年が経っています。
自国民に向けてなのか、好戦的な発言も多い北朝鮮の最高指導者がどのような考えを持っているのであろうかというテーマについて、北朝鮮に精通している二人の有識者が対談したのがこちら1冊。

その二人は産経新聞のソウル支社にて長年にわたり、間近で北朝鮮を見てきた黒田氏と防衛庁防衛研究所にて教官を歴任し、北朝鮮研究を行ってきた武貞氏。

若き指導者となった金正恩については祖父にあたる金日成とうり二つのような格好をしています。母親は在日2世、海外留学経験があり、そして、戦争を知らないという世代は前2代の指導者とは大きく異なる点であり、反米、反日のイデオロギーは和らいでいるのではとの指摘。
実際に元NBAのデニス・ロッドマンが訪朝してます。

6カ国協議も実らず、核開発を継続しいますが、すでに核保有国であると断言する両氏。核保有に隠されたその意図についても言及。

読んでいるとでたらめと思われる行動も実はしたたかな北朝鮮の外交のうち。

近くて遠い国、外部とのつながりが少ないため、なかなか実情が見えてこない北朝鮮。ニュースでも飢餓、核、独裁という一面的にしか知ることがなかったですが、少しばかり深層を垣間見ることができたと思える本でした。





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