映画「L.A.ギャングストーリー」34本目 | 聖心美容クリニック 伊藤哲郎

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ロサンゼルスを舞台にギャングと警察との戦いを描いた映画「L.A.ギャングスター・ストーリー」

監督はルーベン・フライシャー。
「ゾンビランド」で映画監督デビューし、「ピザボーイ 史上最凶の注文」に続く3作目となります。


どちらも観ていますが、コメディタッチで面白い作品です。
今回のようなクライムムービーをどのように描くかというのも楽しみ。


1950年代を背景に実際にあったギャングと警察の戦いに着想を得たということらしいですが、もしこの映画で描かれているようならばだいぶ大問題な気がします。

ギャングに買収され形骸化した司法、警察。
麻薬、売春なんでもありのギャングのボスであるミッキー・コーエンに支配されたロスアンゼルス。
この事態を憂い、本部長が極秘に主人公であるジョン・オマラ巡査部長にギャング壊滅のために捜査部隊を結成を指示。
表にでることのない、影の部隊。検挙、立件することは目的になく、壊滅するためにはなんでもありという無茶苦茶な部隊です。


その部隊の隊長ともいうべきジョン・オマラ役はジョシュ・ブローリン。


義務、任務、栄誉のためなら、命を顧みない無骨な役。

最近だと、「MIB3」にてヤング・エージェントKを演じてましたが、デビュー作は「グーニーズ」
役は主人公マイキーのお兄ちゃん。


懐かしいです。
こうしてみると面影がありますね。


共にギャングと戦う面々がこちら。


まずはライアン・ゴズリング演じるジェリー。
事なかれ主義のプレイボーイ的なポジション。
あることをきっかけにギャングに戦いを挑むように。


正義心が強く、ナイフの使い手という設定。
マシンガン相手にナイフですか?というチームを組んで戦う映画によくある一人です。

そうくると必ずあるポジションが戦うの弱いけど、機械に強い人。


演じているのはジョヴァンニ・リビシ。
いつもなんか根暗っぽい感じ役が多いですが、個人的にはアクがあって好きです。
「テッド」でもテッドを誘拐する変質者みたいな役でしたね。


早撃ちのガンマン。
マシンガン相手にはやはり厳しそうでした。
演じているロバート・パトリックはターミネーター2でT-1000を演じていた人です。


なんか一気に年老いた感じです。


チームものに欠かせないのが、ちょっととろいポジション。






こんな感じの異色のチームに追い詰められていくギャングのボス、ミッキー・コーエンの役はショーン・ペン。


さすがはアカデミー賞を2回も受賞されているだけはあり、手段を選ばない、非道なボスを十二分に演じています。
上記の六人はショーン・ペンには及ばず、演技では完敗。

ギャングのボスの愛人役はエマ・ストーン。


冒頭で紹介した「ゾンビランド」に出演していました。
アメージング・スパイダーマンでもヒロイン役で出演しており、続編で制作させれているので、今後に期待ですね。



さて、感想です。
ギャングが相手だからといって、警察官が身分を隠し、捜査ではなく、ギャングさながらの暴力にもってして、戦うというのはどうなんだろうと・・・・

劇中でも「どっちがギャングだか分からなくなった」という台詞があるほど、ギャングの経営するカジノを焼き払ったりと、警察官たちもなかなか非道ぶりです。

悪をもって悪を制す。という理念でしょうが、私にはどうかと。

以前、読んだ本でこのような議論がありました。

爆弾を仕掛けたテロリストにありかを拷問することは許されるか?

自業自得だから、多くの命を救うためなどの理由で許されるという意見もあると思います。
しかし、これを少し変えて、テロリストにありかを聞き出すために、テロリストの娘に拷問を加えて聞きだそうとするのは許されるか?

そうするととどうでしょうか?なかなか許されると答える方はいないでしょう。
ただし、犠牲を最小限にするため、悪には悪をもってという論理からはどちらも質問の答えは許されるになるはず。

でも、実際に娘を拷問したら心証が悪いですよね。この映画はこれと似たことなのではと・・・・

という妄想はさておき、
ゾンビランドでもそうでしたが、スタイリッシュな映像美を見せてくれるルーベン・フライシャーがとても気に入りました。
深いことを考えなければ、七人のサムライのようなわかりやすい正義と悪の戦いなので、わかりやすく楽しめる映画です。


オススメ度:★★★★☆




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