今回はいつもとちょっと雰囲気の違った映画です。
グラフィティアーティストのドキュメンタリー。
監督は主にロンドンで素性を一切明かさないで活動している最も有名なグラフィティアーティストのバンクシー。作中にも登場しますが、社会風刺をテーマにしたりとおもしろいアーティストですね。
グーグルで「Banksy」と画像検索すればたくさん作品が見れます。面倒な人はこのリンクからどうぞ。
Banksy gallery - BBC
こんな感じの作品です。
主人公はこのバンクシーではなく、ティエリーというアメリカに住むアメリカ人です。ティエリーは元々カメラを常に回すのが、好きというかただ撮影するという変わった人。
確か弟がストリートアートを始めるようになり、それを記録するということにいつしかティエリーは没頭し始める。ストリートアーティストにとっても、すぐに消されしまう作品、それに対する人々の反応を記録に残すということはとても価値があることと認識され、いつしかバンクシーの撮影も行うようになる。
そして、そのティエリーはその今までの膨大な記録を一本の映画にする。
しかし、それを観たバンクシーはティエリーに全くもって才能がないことを知り、ティエリーにアーティストに転向したら?と安易に勧めてしまった。
それが悲劇?喜劇?の始まりと・・・
どうやらティエリーだけではなく、アートビジネスに対する暴露的な映画みたいです。
このティエリーって結構適当な方です。作った映画ってのも、本人は「何千本もあるテープの中からたまたま取り出したものを切り貼りして作った。それが俺のスタイル」みたいなことを言っているので・・・
この映画の謂わんとするところは、大々的な広告などでアートが、その本質以上の評価をされることがあるけど、それってどうなの?ということだと思います。
確かに日本でもそういうのっていくらでもありますよね。
書き忘れるところだったのですが、このティエリーさんは転向後にMBW(Mr.Brain Wash)と名乗るのですが、皆さん知っていますか?
知らなくても、MBWのこの作品は観たことあるはず。
まさかのこのジャケがMBW・・・

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