『悪は存在しない』を観ました。
自然豊かな地方都市にグランピング場建設の話がもちあがります。環境を守りたい
住民側と補助金獲得のため早急に計画を進めたい企画会社側の対立を発端にした
人間ドラマです。
初めこそ地方都市―都会の二項対立かと思いきや、企画会社サイドも現場担当者は
地方都市の実情を学びたいという姿勢をもっており、必ずしも対立的な空気は
続きません。住民側だって自然や野生動物からすれば、環境を侵す勢力なことは
変わらないのであり、対立はどこにもあってどこにもないようなもの。それぞれの
思惑は一枚岩ではないことをのみこみ、対話を重ね続けるしかないという大きな
概念へと集約されていくのでしょう。
すっかり国際映画祭の常連となった濱口竜介監督のヴェネツィア銀獅子賞受賞作。
名のある演者がいなくても、真摯に存在する人間をじっくり映し出すことで生まれる映画の力を信じさせてくれます。
4/26公開です。
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聖心美容クリニック 横浜院
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