深夜特急に憧れて。10 ~囲まれて~ | 中辻 隆徳のブログ

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西安に無事到着。

咸陽国際空港から西安市街地までは約50㎞離れており、

移動手段はバスかタクシーだ。

タクシーはなるたけ避けたいところだ。価格交渉をしなければ

いけないし、ふっかけられる可能性もある。

同じ便に搭乗していた白人のツアーの最後尾についていき、

紛れ込もうとするも、楽しげにおそらくアメリカンジョークを

飛ばしながら、専用の送迎バスに乗って行ってしまった。

刹那!

さてどうするかと、考える隙も与えないくらいに

タクシーの客引き(10人くらい)に取り囲まれてしまった。

しまった…不覚。

カモがいやがったぜと言わんばかりの視線が投げかけられる。

痛い、痛すぎる視線だ。

一歩動こうとすると、取り巻く輪も同様にスライドする。

ここは、強行突破か…。

すると、輪の外側から、日本語らしき音が聞こえてきた。

「日本からですか?ワタシ、日本語ある程度できますョ」

振り返ると、色白のヒョロッとしたタクシー運転手らしき

40代くらいの男性が手招きしているではないか。

私は、「ある程度」という言葉に信憑性を感じた。

「不要!(ブゥヤオ)」と覚えたての中国語を生意気にも

言い放ち、輪を掻い潜って、その男性の元へ駆け寄った。

「さあ、行きましょう。」と男性。

もう自分の直感を信じるしかない。

とにかく早く西安市街に入りたい気持ちが強かった。





(まだまだしつこく続きます

皆様の一押しが明日への活力となります。
どうそ宜しくお願いします!


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