バッグ抜去→同時再建する理由 | 聖心美容クリニック 前多 一彦 Blog

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今日は、幹細胞(セリューション)豊胸術のお話。

シリコンバッグによる豊胸術は良い方法の一つですが、

触った時の異物感、左右差、硬さでお悩みの方が多いのも事実。


今回も、バッグを抜去し同時に幹細胞豊胸術で再建した患者様です。

ブログへの掲載を承諾してくださり、心から感謝致します。


30代女性 術前 シリコンバッグあり
術前
術後1ヶ月(昨日)
術後1M

まだ1ヶ月目ですが、良い経過だと思います。

サイズは、バッグがあった時と同じです。

さらに、自然な形態となり、左右差も軽減しています。


脂肪を採取した、太ももの比較がコチラ↓

術前ドナー術後ドナー


今回は、美しい「絶対領域」を作ることにこだわりました 笑

患者様も、胸と太ももの仕上がりに、大満足してくださいました。

症例写真集には、3ヶ月目以降に掲載します。



今日は、別の患者様からのご質問を、一つご紹介します。


「他院で、以下のように言われとても不安になりました...」


・バッグ抜去と同時に脂肪注入は、とても危険で生着が悪い。

・単に、患者が逃さない=金儲けしか考えていない証拠。

・医学的な知識や経験が全くない証拠 etc



じつは、私も4~5年前までは同じような考えでした。

当初は、抜去して最低でも1~6ヶ月経過をみて再建していました。

ただ、カプセルは長期間残り、時間が経つほど判別が困難です。


つまり、脂肪注入を丁寧に行ってもカプセル内に注入され、

専門的には、無菌性の浸出液が溜るケースがあります。

逆に、同時注入の方がカプセルを判別しやすい利点があります。


ただし、バックの抜去に際して経験と工夫が必要になります。

最小限の傷で、出血や剥離も最小限にしなければいけません。

さらに、脂肪注入を考え、皮膜に侵入する方向を変えています。


また、同時に再建しても感染や吸収率は決して高くありません。

逆に、生着率が高く、結果は明らかに良いと思います。

術後のワキの圧迫など、細かいノウハウは必要となります。


私は、形成外科医として20年近く勤務していました。

正直言って、この結果は意外な事実でしたが、

冷静に理由を考えてみると...


エクスパンダーの手術治療と似ているのかもしれません。

つまり、エクスパンダーを抜去して数ヶ月経過すると、

拡張した皮フは、元に戻ろうとします。


このような理由から、当院では同時再建をお勧めしております。


この質問をされた患者様には、以上のように回答しました。



ドクターの数だけ、色々な考え方やこだわりがあります。

私は、それを否定するつもりはありません。

最良と思える治療法を、地道に追求したいと思います。



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