シリコンバッグによる豊胸術は良い方法の一つですが、
触った時の異物感、左右差、硬さでお悩みの方が多いのも事実。
今回も、バッグを抜去し同時に幹細胞豊胸術で再建した患者様です。
ブログへの掲載を承諾してくださり、心から感謝致します。
30代女性 術前 シリコンバッグあり
![術前](https://stat.ameba.jp/user_images/20140313/21/seishin-maeda/c7/11/j/o0800067512874195303.jpg?caw=800)
術後1ヶ月(昨日)
![術後1M](https://stat.ameba.jp/user_images/20140313/21/seishin-maeda/d3/da/j/o0800067512874195652.jpg?caw=800)
まだ1ヶ月目ですが、良い経過だと思います。
サイズは、バッグがあった時と同じです。
さらに、自然な形態となり、左右差も軽減しています。
脂肪を採取した、太ももの比較がコチラ↓
![術前ドナー](https://stat.ameba.jp/user_images/20140313/21/seishin-maeda/71/27/j/o0800067512874196050.jpg?caw=800)
![術後ドナー](https://stat.ameba.jp/user_images/20140313/21/seishin-maeda/51/34/j/o0800067512874196402.jpg?caw=800)
今回は、美しい「絶対領域」を作ることにこだわりました 笑
患者様も、胸と太ももの仕上がりに、大満足してくださいました。
症例写真集には、3ヶ月目以降に掲載します。
今日は、別の患者様からのご質問を、一つご紹介します。
「他院で、以下のように言われとても不安になりました...」
・バッグ抜去と同時に脂肪注入は、とても危険で生着が悪い。
・単に、患者が逃さない=金儲けしか考えていない証拠。
・医学的な知識や経験が全くない証拠 etc
じつは、私も4~5年前までは同じような考えでした。
当初は、抜去して最低でも1~6ヶ月経過をみて再建していました。
ただ、カプセルは長期間残り、時間が経つほど判別が困難です。
つまり、脂肪注入を丁寧に行ってもカプセル内に注入され、
専門的には、無菌性の浸出液が溜るケースがあります。
逆に、同時注入の方がカプセルを判別しやすい利点があります。
ただし、バックの抜去に際して経験と工夫が必要になります。
最小限の傷で、出血や剥離も最小限にしなければいけません。
さらに、脂肪注入を考え、皮膜に侵入する方向を変えています。
また、同時に再建しても感染や吸収率は決して高くありません。
逆に、生着率が高く、結果は明らかに良いと思います。
術後のワキの圧迫など、細かいノウハウは必要となります。
私は、形成外科医として20年近く勤務していました。
正直言って、この結果は意外な事実でしたが、
冷静に理由を考えてみると...
エクスパンダーの手術治療と似ているのかもしれません。
つまり、エクスパンダーを抜去して数ヶ月経過すると、
拡張した皮フは、元に戻ろうとします。
このような理由から、当院では同時再建をお勧めしております。
この質問をされた患者様には、以上のように回答しました。
ドクターの数だけ、色々な考え方やこだわりがあります。
私は、それを否定するつもりはありません。
最良と思える治療法を、地道に追求したいと思います。
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