第37回日本臨床皮膚科医会・臨床学術大会④ | 聖心美容クリニック 小林美幸Blog

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熱海院院長兼 美容皮膚科指導医長
皮膚科専門医

熱海院を基盤に札幌院・東京院・横浜院・大宮院・名古屋院・大阪院・広島院・福岡院の全国各院でスキンケアの診療を専門に行っています。
とことん美肌に追求していきます!

学会で勉強したことで、皆さんの参考になるかなというようなことをお話ししますね。

その4

 

☆手荒れについて

コロナ禍で消毒や手洗いをする機会も増え、手荒れをする人が増えました。

 

エタノールは殺菌力が強く、ウイルスや細菌に効果が高いですが、皮膚につくと熱を奪うので乾燥を起こします。

エタノールでは接触皮膚炎(かぶれ)よりも一時的な刺激反応をおこすことがほとんどで、もともとアトピーや手荒れのひどい方にはエタノールによる過敏性が高くなるようです。

エタノールがうまく使えない方は、エタノール以外にも消毒液はありますので保湿成分配合もよいでしょう。

 

手荒れのしやすい方はバリアクリームを使用するのもよいです。

※バリアクリームで検索してもらうと商品がいろいろでてきますよ。

保湿ではなく皮膚をバリアしてくれるクリーム剤です。

バリアクリームは手を使う職業の方は業務前に外用し、休憩後に外用し、1日に4回は外用を。

 

さらに、バリアクリームも使用しながら手洗い後には保湿クリームもこまめにぬりましょう。

 

食器用洗剤の選択も大切です。

手荒れのひどい方には界面活性剤の濃度がなるべく低いものの方が刺激が少ないです。

界面活性剤の濃度が低くても汚れが落ちるように設計されていますから、手荒れのヒトはフロッシュやヤシノミというような界面活性座濃度が低い洗剤を選択するとよいでしょう。