【やる気】を出すと成績が下がる(その3) | 成績110番

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子どもの成績を上げるための具体的方法を紹介しています。

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それでは前回の続きです。


では、子どもをやる気にさせる第一歩は何かというと

「質問する」

です。まずは、子どもに質問してみましょう。

その前に、考えてほしいのが、

「子どもがやる気がある」

というのはどういうことでしょうか?

いろいろな人のそれぞれのイメージがあると思いますが、

「言われたことをちゃんとやる」

ことでしょうか?

ちょっと違いますよね。

「机に向かって勉強している」

でも、少し弱いですね。

私のイメージは、

「自分でいろいろ考えて、自主的に勉強に取り組む」

という感じです。

つまり、「自立」です。

 勉強ができても「自立」していない子は、
「就職するとき」に困ります。

企業は決して「勉強のできる子だけ」を求めているのではありません。

もちろん、「勉強ができる」というは条件ではありますが、
それも1つの条件でしかありません。

やはり、すべてのことで「自立している」というが最低の条件なのです。

では、自立している子と、自立していない子の違いはどうでしょうか?

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<自立している子>
自分で考えて行動し、自分のやったことに責任が持てる子

<自立していない子>
自分で考えて行動しないから、自分の行動に責任が持てない子

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です。

 それで、最初の「質問」に戻りますが、

最初の「自分で考えて行動する」ところに、
かかわってくるのが、

 「質問」

なんです。
というのは、人から、

 「質問」

をされると人は自分で考えるようになるからです。

例えば、こんな場合です。

親が電話で、仕事の大切な話をしているとしてます。
で、子どもはテレビを見ている。

普通だったら、

「テレビがうるさい。大切な話をしているからテレビ消して」

というのが子どもを自立させない子どもに対する話し方。

そして、子どもを自立させる話し方は、

「○○。ごめん。今電話で大切な話をしているの。
テレビの音なんとかしてくれない?」


という言い方をします。すると子どもは考えますよね。

例えば、

「テレビを消してしまう」

という選択。また、

「テレビの音量を絞る」

という選択もあります。さらに、

「ヘッドフォンで聴く」

という選択もあります。

こうやって、相手に考えさせる

「質問」

をやっていくと、

子どもは自分で考えていくようになるのです。

 そして、さらに「質問」する効果で、
大切なことがもう1つ。

自分で考え、自分で選択したことによって、
やる気がでて、人から言われてやるよりは、
自分の行動に責任が持てるのです。

 実は、テレビの話ですが、私の息子が小さいとき、
私の知り合いから注意を受けたのです。

「あなたの育て方は

  【まっ杉に育てる】やり方ですね。」

と。

 つまり、

 「松の枝は、クネクネと曲がっていますが、
  それはそれで価値があるのに、
  それを杉のようにまっすぐに育てようとしている」

と。

 それで

  【まっ杉】(松を杉のように育てる)

なんだそうです。

 一度子育てで、子どもに考えさせる質問をしているか
考えてみてくださいね。

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