塾の裏側。本音の話 | 成績110番

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子どもの成績を上げるための具体的方法を紹介しています。

このブログのタイトルにもなっていますが、

「子どもを幸せにする勉強法」

というタイトル実はここに本音の話があります。

子どもが勉強しているとよく来る質問が、

「先生、なぜ勉強しなければいけないの?」
「どうして勉強しないといけないの?」

「平方根は将来いつ使うの?」

と言った内容です。

で、その質問に対して

「受験に出るから」
「職業選択のときにいろいろ幅ができるから」

とか大人としていろいろ親御さんも答えていると思います。

で、あえて誤解を恐れず、本音の話をすれば、

「勉強しているはずの塾の先生が、勉強したにもかかわらず、
 人生でうまくいっていない人が多い」

のです。

特に私はインターネットで学習塾をやっているせいか、
塾の先生からの相談も多いです。

「実は大手が近くに進出して、生徒が集まりません。
 どうしたらいいのでしょうか?教えてください。」

「先生のところは、生徒が集まっていそうですね。
 FAX指導の高校生の英語だけでも、
 生徒を紹介していただけないでしょうか?」

「今私の塾は、廃業の危機です。今年から生徒が集まりません。
 子どもが大学に入り、お金が一番かかるときです。

 どうしたらいいのかわかりません。
 塾を廃業して、勤めに出ようと思っても、
 50歳を過ぎているので、雇ってくれるところがありません。」

というものなど。

また、私はほとんど「塾の先生」との会合には行きませんが、
たまに集まったときに行くと

「生徒が集まらない。どうしたらいいんだろう。」
「大手が値段を下げてきているのでまずい。」

そんな話です。で、

「勉強すれば、いいことがある」

と信じてきた塾の先生でもこうなのです。

 これっておかしいですよね。塾の先生であれば、

「勉強してきたことで、こんないいことがあったんだよ。」

と大きく胸を張って言えればいいのですが、
現実は、

「勉強しかしてきていないから、
 今の社会に対応できていない」

のです。つまり、

「勉強、勉強とやってきたのに、
 逆に社会に出て適応できていない」

のです。教科書のように

「解き方」
「模範解答」

なんてありません。
いえ、「答え」は自分で見つけていかないといけません。

本当に社会に出ると、

「答えのない問題」

ばかりです。また、時代によっては、

「昨年通用したことが、今年は通用しない」

ということもたくさんあります。
(特にインターネットの世界)

 ですが、教えている立場とすれば、
こういう風に、子どもに言ってもらいたいのです。

「あー。先生。塾で勉強してきてよかったよ。
 あのときにやった

  考え方、学んだこと

 が今社会人になって役に立っている。
 本当に塾に行っていてよかった。」

と。

 それで、私が考えたのが、

「子どもに勉強を通して、社会に役立つ
 知恵と考え方を学んでもらう」

ということです。

 それを少しずつでも、公開していきたいと思います。
というのは、

 「人生を生き抜くにもやはり、定石があるから」

です。というのも、私は人と違った経験をたくさんできたから。
そして、誰よりも「学ぶ機会」が多かったから。

 
 私は学校を卒業して、企業に就職しました。
もともと、独立志向があったので、経営の勉強のために、
「経営コンサルタント」として就職し、
いろいろの企業の経営者と接してきました。

 大きいところは、年商200億の社長から、
 小さいところでは、夫婦でやっている
 年商1000万円以下のところなど。

しかも、経営の勉強のため3社も勤めたので、
本当に普通、経験しないであろうことも経験してきました。

 例えば、会社の倒産。

実際には、私が勤めたときには倒産しなかったのですが、
私が勤めていたときも、かなり会社が危なくて、
私が退職する前の1年間はまともに給与をもらえませんでした。

例えば、当時は給与の支払いは、月末払いでしたが、いつも

 「給与の遅配」か、または「給与の分割払い」

でした。

「給与の遅配」というのは、給与の支払いが遅れること。

「給与の分割払い」とは、月末に支払われるものが、
5日、10日、15日と分割して支払われることです。

また、私は支払いを担当していたのですが、毎日毎日
「早く払え」の催促の電話の嵐。

です。自分でもよくやっていたな・・と思います(笑)

4月のある日なんかは、

 「来月の2億円の支払いが足りない」

ということであっちこっち、金策に走り回ったことがあります。

 で、今はもっと厳しい社会。でも、厳しい世の中だから、

「しっかり学んで、正しい方向に進めば、
 明るい未来が待っている」

です。そして、子どもを教えている立場としては、

「子どもが今、一生懸命学んでいることを
 なるべく、将来にも使えるようにしたい」

と思っています。

 これからは、目先の得点だけでなく、
そんな話をしたいと思います。