子供のやる気を引き出す方法3 | 成績110番

成績110番

子どもの成績を上げるための具体的方法を紹介しています。

実際にやる気を引き出すのに、指導者の指導の仕方もあるようです。
以下は、我が家で実際に体験した話です。

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わが家では、家庭学習時間の目標は、

息子小5、2時間、 
娘小1、1時間

です。


毎日、これだけの時間を続けるにはなによりも、本人の

「やる気」

が、とても大切です。


しかし、息子の場合、この「やる気」が問題でした。
「やる気」がなかったのです。でも、子どもって変わるんですね。
今では、「自分から学習する」事が出来るようになってきました。


以前息子4年生の2学期参観日に出席したところ息子は、

真中の列の1番後ろに座っていました。


私は、仲のよいお母さんと斜め後ろに立ちました。授業は、

「国語・漢字辞典の調べ方とへんとつくりの学習」

でした。最初、先生はストップウォッチを片手に「字」を言うのです。


そうすると、一斉にみんなは漢字辞典で調べ、出来た順番に手を挙げタイムを言うのです。

一向に息子の手は挙がりません。

「はい、次」

タイムオーバーです。何回かやっても息子の手は挙がりません。先生は、

「じゃあ、教科書に赤鉛筆で印をつけて―」

と言ったのですが、息子を見るとノートに何やら書いていてあきらかに違う事をしているのです。


そして、先生が近づくと手で隠して見られないようにしているのでした。

隣にいてたお母さんも


「隠してるな。隠してなかったら先生もきづくのになあ。でも、説明わかりにくいよなあ。」


と言っていたのでした。「同感」でした。


息子いわく、


「授業、おもしろくないもん。それに、僕、勉強きらいらねん-」


こんな調子でしたので、当然「やる気」などありませんでした。本当に全然。


わが家は、奈良県から三重県に昨年、12月引っ越してきました。
そして、子どもは1月より、こちらの学校に通う事になりました。


私は、特に、心がけていた事がありました。

それは、息子のノートを見る事でした。


なぜかというと、「子とものやる気度」を感じる事が出来たからでした。


転校して、何日か過ぎ国語漢字練習のノートに担任の先生から

「ていねいに書きましょう。」

とコメントが書かれてありました。私は、「やっぱりな」と内心思いました。


次の日

「ていねいに書きましょう。」

とコメントが書かれていました。そして、次の日も

「ていねいに書きましょう。」と・・・

次の日

「そうです。この字です。この字を書いていればおぼえられます。」

と書かれていました。


私は、息子が4年生の時の事を思い出していました。

4年生になって、しばらく漢字練習ノートを見ていなかったのでみたところ、

乱筆に書かれていました。


息子に尋ねてみました。


私  「なんで、こんなにきたない字かいてるの?」
息子「だって、おもしろくないもん」と返ってきました。


私  「おもしろくないって?」と言った後、ハット気がついたので

私  「前には、はなまるとか、蝶とか、書いてくれてた事。」


息子「そうや、今なんにもないしー、つまらんもん。」


3年生の時、担任の先生は漢字練習の宿題で「上手く書けた度」に応じて、その都度

はなまる、
葉っぱと植え木鉢、
蝶、
ジョウロで水、


と言う具合に増えていくのです。息子は、その事が楽しみで「やる気」になっていたのでした。

転校してからの始めての参観に出席した後、担任の先生に、


「漢字練習ですが、前の学校の時から言ってるんですけどなかなか直らないんですよ。」
「いえ。だいぶ良くなってきていますよ。」


と言うお話でした。


こちらの学校にきて驚いた事がありました。

とにかく、算数のプリントなど毎日、4~5枚持って帰ってきます。


しかも、採点済みです。すぐ返してくれる事は、有りがたく思いました。


奈良の学校では、学期末にまとめて渡してくれていたので、

子どもの学習の進み具合や理解度がわかりづらいかったからです。


その頃からでしょか。息子に変化がみられました。

算数の面積の学習でおもしろくなってきたようでした。


それは、先生の教え方とプリントやテストをすぐ返してくれた事にあったようです。


だんだん、理解する事が出来ると○がふえてきてミニテストでいい点数がふえ、

自信がつくのか楽しくなり、「やる気」が出て来た様です。


そして、ある日、漢字テストがあって結果、

98点。


クラスで最高だったので前の黒板に貼られ、みんなはそれを写したそうです。
息子の始めての経験でした。うれしかったようです。


それからも、1度、違う漢字テストがあり、最高点だったので、

黒板にテストを貼ったそうです。


このことから、みなさんにお伝えしたい事はもし、

お子さんの通っている学校でプリントやテストを返してくれるのが

学期末などにまとめてくれているのであれば、


その都度、返していただける様担任の先生に参観の後などにお願いしてみてはどうでしょう。


そうすれば、お子さんの今の状態がお子さん自身、

親御さん、先生の認識が共通のものになりこれからどのようにすればよいのかがわかり、


「やる気につながっていくと思います。」


実は、この「まる」のつけ方をかえる先生は実は、

私の近所でも評判の「評判のよい先生」で、この先生は、

「子供のやる気を引出すポイント」

を上手に押さえていると思いますので、それを解説していきますね。


まず、第一点は、

「評価が早い」

ということです。子供のやったことに対してての反応(レスポンス)が実に早いのです。

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「テストをする」>>>すぐに採点して返す
「日記を書かせる」>>>すぐにコメントして返す
*******************************************************

こういうやり方をしている先生の評判もすこぶるいいですし、

子供のやる気を引出します。例えば、私の長男の担任の先生も、そうです。


 長男は小5ですが、毎日日記の宿題がでます。(ここまでは普通)。

しかし、ほとんど、翌日には、10名前後の生徒の日記が、

なんと「学級通信」に 掲載されて、子供が持ってかえってくるのです。


しかも、毎日。


 日記に対して文句のある親でも、

「学級のことがよくわかって大変いい。」

といわれています。本当にすごいです。結果が翌日に返ってくるのです。

 当然、学校でやったテストも

「翌々日までには、採点して戻ってきます。」


これで、親の私も子供がどこでつまづいているか、よくわかり対策がたてられます。

 一方、やる気を引出せない先生は、テストをやってもすぐに返さず、

 「1学期にまとめて返し」

ます。


正直、これでは子供のやる気もでません。

決して、これは、先生を非難しているわけではありません。


これを自分のお子さんの「やる気」を引出すのにどう利用するかです。

  あなたは、お子さんに対して

「毎日、お子さんの勉強に対してコメントを発していますか。」

ということです。特に「プラスのコメント」です。例えば、

子供が机の上で漫画を読んでいます。


「おっ、ようやく机に座れるようになったな。

あとは、漫画が勉強に変わればもっといいのに。」


「音読、2日も続いてたか。今度は、3日つづけよう。」

などです。


実は、この子供の結果に対して、

「すばやい評価をする」

ことが大切ですが、中々「すばやい評価をする」ということが出来ない親が多いのです。


先日もあるお母さんと「百ます計算」のことで話をしていたとこ ろ、

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母親「先生、うちの子供、音読も百ますも全然続きません。」
私 「ああ、そうですか・・・・。ところで、お母さんは毎日結果を見ていますか。」


母親「まあ、タイムぐらいですね。」
私 「採点は。」


母親「していません。」
私 「だめですよ。お母さん。添削して、コメントもいれてあげないと。」


母親「えっ、そうなんですか。それでは、音読もですか?」
私 「ええ、そうですよ。1回1回に対して、声をかけてあげないと。」


母親「そうだったんですか。私は単純に読ませているだけでした。
   それでは、今日から早速やり方を変えますね。」

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と。実は私も最初は、百ます計算で同じように

「やっとけー。」

という感じで、たまに、「やっている。」と聞くぐらいでした。


しかし、子供はそれほど都合よくはいきません。

途中で泣き出すか、先程の家内の話ではないですが、

「勉強嫌い」になるかのどちらかです(苦笑)。


そして、やっぱり続かないのです。

 

でも、今は違います。今日から朝の15分のトレーニングが

「百ます計算」
「音読10回」

から、

「計算トレーニング」
「音読10回」

にかわりましたが、それでも、得点と時間について意見を言ったり励ましています。


子供も

「ようし、今のやっていることだから燃える。」

と言って学校にいきました。


基本はやっぱり、これですね。まずは、すばやい評価です。

第2が、

  「プロセスについても、評価をいれる」

ということです。実はこれを会社も同じです。

建設会社の営業での話です。会社の業績が

「伸びている会社」

「伸びていない会社」

を見てみると、実はその方法に大きな違いあります。


「伸びていない会社の場合」

  営業マンが成約できれば、何も言わない。
  結果が悪ければ、その結果に対して追求をする。


「伸びている会社の場合」
 
  営業マンが、成約できても、出来てなくても反省会を開く

ということです。伸びる会社は、結果もそうですが、結果がでても、それが、

  「たまたまよかったのか。」
  「他にもっといい方法がないのか。」

考えます。また、成約ができなくても、

  「何がよくて、どこを改善すべきか。」

を考えます。これと同じです。大抵子供を伸ばしていない親は、テストの結果だけを見て、

 「○○ちゃん。だめでしょ。こんな点数じゃ。」
 「もっと、点数をあげなきゃ。」

と、本当に結果だけしかいいません。点数の取り方や、内容ついては、一切コメントしません。

また、いい点を取るとにこにこ顔で、非常に極端です。こ の親の子は、

親の顔色を見る子になります。


 ところが、子供のやる気を引出し、伸ばしている親は、

テストの結果の後のコメントが違います。


点数が悪くても

 「ここは、取れてるな。この前やったところ。

ということは、やればできているでしょ。

あとは、同じようにここも今度のテストではしょうね。

お母さ んも応援するから。」


先程の先生の「まるでも」

○(まる)

×(ばつ)

では、なく、子供が頑張れる細かい評価や目標をいれていいるのです。


これはどこでも同じです。結果か大切ですが、

それ以上に子供のやっているプロセスについても、

十分評価して上げてくださいね。


是非お子さんに試してみてくださいね。出来ないときの言い方のコツは

「ここはよかった。でも、○○を改善したらもっとよくなるよ。」

是非お試しください。