Open AIのGPT-4oに合わせ、GoogleもGeminiの新モデルを発表した。生成AIをめぐる競争が本格化している。1年足らずで生成AIの技術がここまで進化したのは驚きだ。今後も新たな仕組みが次々と生み出されるだろう。

 

AIの世界でもムーアの法則は成り立っているようで、そのうちAIが人間の知性を上回るシンギュラリティに到達する可能性は否定できない。それをAIの脅威と叫ぶ人もいるが、国際的な枠組をしっかり整備することが重要だ。

 

G7の広島AIプロセスで国際的議論は始まったが、各国の思惑もあり議論が進んでいるとは言い難い状況だ。ターミネータの世界が現実とならないためにも、危機感を持って進めてほしいと思う。

 

話は変わるが、発明は人に限られるとAIによる発明を特許として認めないとした判決が下された。発明を導く指示(プロンプト)は人がしており、プロンプトで回答が異なるのが生成AIの特色だ。

 

誰もが思いつかない指示を出し、それをAIが作成したなら独自のものと言って良いのかもしれない。生成AIを使いこなす鍵はプロンプトであることを、AIを議論する際には理解すべきである。