自公が候補者擁立を見送り、9人が立候補した東京15区で、選挙戦がヒートアップしている。

 

東京15区は、衆院議員が2人連続で逮捕され、前区長も公選法違反で立件された、政治とカネをめぐる問題で不祥事続きの選挙区だ。

 

共闘が実現しなかった野党は、それぞれが異なる候補を応援し、都民ファも加わり、選挙戦は票の奪い合いとなっている。

 

選挙結果を予測するのは難しいが、今までの選挙結果や世論の動向を踏まえて各候補の得票を予想してみた。

 

選挙では自公の10万を超える票が注目で、草刈り場となっている。今回の予想では、乙武、酒井、金澤を有力候補とし、飯山、須藤にも注目した。

 

立民候補の酒井は、共産、社民などが応援し、基礎票では有利と言われる。前回の衆院選で4党の合計が7.9万票近くあることが理由だ。

 

しかし、同じ体制で挑んだ昨年12月の区長選は3.4万票しか得ておらず、盤石ではない。今回の補選では4.5票万前後と見込んだ。

 

乙武、金澤も同程度と予想しており、その中では乙武が若干有利との結果が出たが、これは自民の票が一定数入ることが前提にしている。自民票が来なければ失速するだろう。

 

その場合、保守票の行方次第では飯山が善戦する可能性があり、地元出身の須藤も侮り難い存在となる。結果は、4月28日夜の開票を待ちたい。