日米で月面探査に関する取り決めが合意され、両国首脳の共同声明に盛り込まれた。

 

日本は、JAXAがトヨタ自動車などと進めている有人与圧ローバ(ルナクルーザー)による月面探査機の開発や運用の費用を負担し、探査に協力する。車両の打ち上げは、2031年を計画している。

 

アルテミス計画では、日本人の宇宙飛行士による2回の月面着陸が合意された。米国人以外の宇宙飛行士が月面に着陸すれば世界で2番目の快挙となる。

 

月面着陸は2026年9月に最初のミッションを予定しており、日本人宇宙飛行士の着陸時期は、様々な条件を勘案した上で決定されるとのことだ。宇宙飛行士の訓練に関する協力も、深化させることで合意している。

 

また、月を周回する宇宙ステーションであるゲートウェイも建設が予定されており、こちらも日本人の宇宙飛行士が搭乗する予定だ。首脳会談では宇宙港の実現に向けた協力も話し合われた。

 

出遅れていた日本の宇宙開発が、最前線に飛び出すチャンスである。岸田外交の大きな成果と言って良い。国内では資金問題で首相への批判が止まないが、米国の評価は違うようだ。日本人が月面に着陸すれば、大きなニュースになるのは間違いない。