阪神・淡路大震災から29年となった。多くの建物が倒壊し、6,400人以上が亡くなった震度7の地震に、いまだに心の傷が癒えない人も多い。

 

日本は地震が頻繁に発生する国だ。阪神・淡路以降も震度7の地震が4件も発生している。2004年の中越地震では64人の命が失われた。

 

その後、2011年に最大M9の東日本大震災が発生し、全てを飲み込む巨大な津波や火災で22,000人以上の死者・行方不明者が出た。復興は道半ばで今もトラウマを抱える人は多い。

 

5年後の2016年は熊本で最大震度7の地震が発生、273人の命が失われた。今回の能登半島地震も震度7で、多くの犠牲者が出ている。

 

29年間で5件も震度7の地震が発生しているが、米国の地質研究所であるUSGSのデータでは、日本周辺でM7以上の地震は36件記録されており、潜在的な危険度はさらに高い。

 

首都圏や南海トラフでは、M7以上の地震が30年以内に発生する確率が70%以上ある。備えは常に整えておくべきだ。

 

能登地震では、SNSの普及で被災状況はメディアより詳しく知ることが可能となったが、SNSが正しい情報を阻害するケースも散見している。このような課題への対処も必要だ。

 

全ての震災で亡くなられた方々のご冥福を心より祈り、能登地方の1日も早い復旧・復興を願うばかりである。