先週末、生成AIで先頭を走るOpen AIのサム・アルトマンCEOが突然解任された。このニュースは驚きを持って報じられ、テック業界に衝撃と波紋が広がっている。

 

現在Open AIのChat GPTはアクセスが集中し、利用できない状況が続いている。安全性を巡る路線対立が発端ではないかと一部で言われているが、解任の原因は不明だ。

 

今回の解任がきっかけで、Open AIの歪なガバナンスも明らかとなった。アルトマン氏をめぐっては、筆頭株主であるマイクロソフトも巻き込み毎日目まぐるしく状況が変わっている。

 

AI最先端の企業で、人事をめぐりアナログ的な対立が表面化するのは皮肉な話しだ。2015年に設立したOpen AIは非営利法人が母体だ。創業時にはイーロン・マスクも参加した。

 

取締役会は、6名の取締役のうちアルトマンを含めた2名の共同創業者を解任したが、取締役会をコントロールする機関が存在しないことが事態を複雑化させている。

 

解任騒動の結果次第では、9割近い従業員が退社の意向を示しているともいう。Open AIに万が一のことがあればその影響は計り知れない。今後の動向が注目される。