早期の開会を求め与党を批判していた野党だが、いざ国会が始まると、旧統一教会に関わる追及の場面ばかりが目立ち、経済対策などの議論が進んでいない。

 

メディアがいまだにこの問題を取り上げ続けることもあり、国民の関心は高いが、追及している野党に支持は集まっていない。

 

野党第1党であった立民が衆院選で敗れた原因は、行き過ぎた追及型スタイルにある。本人及びその周辺だけが盛り上がるこの形は、国民全般に受け入れられていたとは言い難い。

 

泉体制でその形が変化するかと期待したが、参院選の敗北で再び元の形に戻ってしまった。提案型で議論を尽くせば、いずれその姿勢が評価される時が来ただろうと思うと残念だ。

 

対話重視の岸田首相は、説明責任を果たす姿勢は見せるが、メッセージ力が弱く聞く側の心に刺さらないのが残念だ。下落を続けている内閣支持率だが、今が適正な評価水準と認識し直した方が良い。

 

国際情勢が大きく変化しており、世界は曲がり角にある。経済政策や安全保障政策の議論を最優先にすべきだ。お互いに政策を論じ合うことで、国会議員としての矜持を示して欲しいと思う。