おはようございます。
毎月16日は『閻魔さま』の縁日とされていて、特に1月16日と7月16日は『閻魔賽日(斎日とも)』という、特別な縁日で、閻魔詣り、閻魔詣での風習があります。
(斎日は心身の清らかさを保つ日の意味)
閻魔さまは『ヤマ・ラージャ』の音写で『閻魔羅社(えんまらじゃ)』『閻魔大王』とも呼ばれ、冥界(死者の世界)や地獄の王さまとされております。
生前の行いを裁く冥界の十人の王『十王』では五七日(35日忌)の担当で本地仏は『地蔵菩薩』であり、お地蔵さまとは表裏一体と伝わります。
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閻魔さまは、机の上に生前の履歴書にあたる閻魔帳を、両肩近くの人頭杖(じんずじょう)は嘘発見器のような存在です。
また、浄波璃の鏡は生前の善悪を映し出す魔法の鏡です。
密教では『閻魔天』にあたり、十二天の一尊として南方の守護神とされます。
また、鬼門(北東)の方角に祀られることもあり、鬼を配下に持つ閻魔さまを鬼門に祀ることで、魔や鬼が入ってくるのを封じるのだそうです。
密教では、閻魔天は水牛に乗りますが、水牛は、水陸どちらも歩めることから、この世(陸)とあの世(水中)を往き来する意味があるとされています。
閻魔さまへのお詣りは、先亡供養や延命長寿、子宝安産に霊験があると伝わります。
子宝安産は意外かもしれませんが、閻魔大王は魂を六道に振り分ける力があり、生命を与える存在でもあることと、子宝安産を司る地蔵菩薩を本地とするからだそうです。
また、閻魔さまには八眷属とよばれる『泰山府君』『毘那夜迦(聖天さま)』『七母天』『荼吉尼天』などの神さまたちがいます。(諸説あり)
ちなみに、あの世を司る神さまは暗くなると力を発揮するらしく『亥の刻(午後9時~11時)』に祈願するとよいと伝わります。