涅槃図の神々たち☆ | 花咲く祈りの寺☆清瀧寺

花咲く祈りの寺☆清瀧寺

山号を雲光山、院号を華蔵院、寺号を清瀧寺といいます。
平安時代、大同2年(807)の創建と伝えられています。
茨城県南部守谷市、鬼怒川のほとりに建ちます。
境内は四季折々様々な花が咲き乱れる、総合霊場が特徴の寺院で『花咲く祈りの寺』です。

おはようございます。


昨日は強風の中にもかかわらず、お参りの方々がいらっしゃいました。

ありがたく、感謝しておりますm(_ _)m


昨日の『涅槃図の菩薩さま』に続き本日は『涅槃図の神々』についてです。


お釈迦さまが涅槃に入られた際には、五十二衆がお集まりになられたと伝えられていて、天竜八部衆の神々も来られたとされています。

ちなみに、二月十五日の涅槃の日を反対にして『五十二衆』とすると覚えやすいです(^_^;)



仏法守護の神々の中で『帝釈天』と『梵天』は『梵釈(ぼんしゃく)』と称され、位の高い神さまとなります。

梵天、帝釈天ともに涅槃図では、女神のような容姿で描かれています。


五部浄(ごぶじょう)

象の冠をかぶっています。

自在天子・普華天子・遍音天子・光髪天子・意生天子の五部尊を合わせた名称とされています。

象の冠をかぶる神さまを緊那羅とすることがありますが、清瀧寺の涅槃図には、一本角の緊那羅が描かれているため、象の冠の神さまを五部浄としています。


象の冠の神さまを五部浄とし、一本角の神さまを緊那羅とする例は、奈良の興福寺さまの天龍八部衆に見られます。



阿修羅(あしゅら)

3つの顔と、6本の腕があり、肌が赤い神さまです。

両手に赤と白の玉を持っていますが、これは、太陽と月の光りを表現しています。

お経では、阿修羅が太陽に手をかざすと日食が起こり、月に手をかざすと月食が起こるとされ、阿修羅は、太陽や月の光りを操る力があるようで、涅槃図では太陽と月の光りを集めてお釈迦さまを照らしている様子と言われています。

ちなみに、涅槃図で阿修羅は、後方にいることが多いのですが、清瀧寺の涅槃図では、最前列に描かれていて、珍しいようです。


摩喉羅(まごら)

(阿修羅の右)

蛇の冠をかぶっています。

大蛇に由来する音の神さまです。


乾闥婆(けんだつば)

(阿修羅の左隣)

獅子の冠をかぶっています。

空中に棲む精霊で、香を食べる神さまなので、食香や香神とも呼ばれています。



大自在天(だいじざいてん)
摩醯首羅王(まけいしゅらおう)
摩醯湿伐羅(まけいしゅばら)
湿婆神(しばしん)など様々な異名があり、ヒンドゥー教において重要な神さまです。

緊那羅(きんなら)

人とも人でないとも言えない者という意味の人非人(にんぴにん)とも呼ばれます。

美しい声の持ち主で歌の神さまです。

お経によっては、一本の角がある神さまとされていて、清瀧寺では、一本角の神さまを緊那羅としています。




迦楼羅(かるら)

鳥の冠をかぶった姿で描かれています。

悪龍の災いを防ぐ天空の鳥の神さまです。



《猫入り涅槃図○御開帳》

開帳期間・3月25日まで

拝観時間・午前9時〜午後5時まで

拝観場所・清瀧寺本堂

駐車場・約20台

写真撮影・フラッシュ無しで可。

御朱印・猫の絵が入った限定御朱印


《注意事項》

土日の午前中は、法要のため拝観が難しくなります。

本日の午後、20日の午前中は、法務のため拝観は可能ですが、絵解き(説明・解説)が難しくなります。

どうぞご了承くださいませm(_ _)m

また、拝観料はいただいておりませんので、お気軽に御参拝くださいませ(^人^)