おはようございます。
少し前になりますが、歓喜天・聖天様の御供物である『清浄歓喜団(じょうじょうかんきだん)』の御奉納をいただきました。
清浄歓喜団は、奈良時代、遣唐使により伝えられた『唐菓子』の1種で『からくだもの』とも呼ばれる密教のお供え物と伝わります。
歓喜天・聖天さまは、お酒・大根・甘味が好物と伝えられ、甘味の中でも最上の供物とされているのが『清浄歓喜団』と言われています。
また一説には、聖天さまを歓喜させる糖菓として『モーダカ』があり、日本では『清浄歓喜団』として、和菓子『最中(もなか)』の原型となり、日本最古の和菓子と考えられています。
清浄歓喜団の形は金袋型で、上部の8つの結びは八葉蓮華を表しています。
名前に『清浄』が付くのは、7種の香が入っていて『清め』の意味となります。
販売元の京都御菓子司・亀屋清永さんでは、比叡山の阿闍梨さまから秘伝の清浄歓喜団の製法を習い、現在でも飲食を慎み、不浄を避ける精進潔斎をしてお作りになられているそうです。
神様の御菓子ですので、ひとつひとつ丁寧に作られていて、数に限りもあり、貴重な御供物です。
きっと聖天さまもお喜びになられた事と思います。
御奉納いただいた方に感謝しておりますm(_ _)m
清瀧寺では、賞味期限ギリギリまで、聖天さまに御奉納し、その御下がりをいただいております。
なんとも言えないお香の風味がして芳ばしい御菓子です(^人^)