神さまのお菓子☆ | 花咲く祈りの寺☆清瀧寺

花咲く祈りの寺☆清瀧寺

山号を雲光山、院号を華蔵院、寺号を清瀧寺といいます。
平安時代、大同2年(807)の創建と伝えられています。
茨城県南部守谷市、鬼怒川のほとりに建ちます。
境内は四季折々様々な花が咲き乱れる、総合霊場が特徴の寺院で『花咲く祈りの寺』です。

おはようございます。


少し前になりますが、歓喜天・聖天様の御供物である『清浄歓喜団(じょうじょうかんきだん)』の御奉納をいただきました。


清浄歓喜団は、奈良時代、遣唐使により伝えられた『唐菓子』の1種で『からくだもの』とも呼ばれる密教のお供え物と伝わります。



歓喜天・聖天さまは、お酒・大根・甘味が好物と伝えられ、甘味の中でも最上の供物とされているのが『清浄歓喜団』と言われています。


また一説には、聖天さまを歓喜させる糖菓として『モーダカ』があり、日本では『清浄歓喜団』として、和菓子『最中(もなか)』の原型となり、日本最古の和菓子と考えられています。


清浄歓喜団の形は金袋型で、上部の8つの結びは八葉蓮華を表しています。

名前に『清浄』が付くのは、7種の香が入っていて『清め』の意味となります。



販売元の京都御菓子司・亀屋清永さんでは、比叡山の阿闍梨さまから秘伝の清浄歓喜団の製法を習い、現在でも飲食を慎み、不浄を避ける精進潔斎をしてお作りになられているそうです。


神様の御菓子ですので、ひとつひとつ丁寧に作られていて、数に限りもあり、貴重な御供物です。

きっと聖天さまもお喜びになられた事と思います。

御奉納いただいた方に感謝しておりますm(_ _)m



清瀧寺では、賞味期限ギリギリまで、聖天さまに御奉納し、その御下がりをいただいております。

なんとも言えないお香の風味がして芳ばしい御菓子です(^人^)