おはようございます。
本日1月13日は、今年初めての『虚空蔵菩薩』の縁日『初虚空蔵』そして、一粒の種が万倍にも実る縁起の良い日『一粒万倍日』でもあります。
虚空蔵菩薩は『13』という数字に縁があり、毎月の縁日は13日で、月待ちの十三夜の本尊、十三参りの本尊、十三仏信仰では十三番目・三十三回忌(弔い上げ)の本尊となり、十三づくしの菩薩さまです。
梵語では『アーカーシャ・ガルバ』でアーカーシャは虚空、ガルバは蔵の意味があるので『虚空蔵菩薩』と称し、虚空のように広大無限の知恵と福徳を宝蔵する菩薩さまです。
ちなみに、宇宙の記憶のことを『アカシック・レコード』といいますが、この『アカシック』は、サンスクリット語『アーカーシャ(虚空)』が由来だそうです。
虚空蔵菩薩は、密教で重要視されていますが、大日如来と衆生の間にある虚空を繋いでくださる菩薩だからだそうです。
また、虚空はそのまま宇宙に繋がるので、虚空に煌めく星とも関係が深く、また明星(金星)を神格化した『明星天子』を虚空蔵菩薩の化身とする説があります。
明星天子は陰が極まる丑の刻から、陽の始まりである寅の刻に現れることから、干支守りで虚空蔵菩薩は丑寅の守護尊とされています。
柏の木と関係が深く、虚空蔵菩薩を柏の木で彫ったり、御供えも柏の木を使用することがあります。
虚空蔵菩薩は、様々なお姿がありますが曼荼羅では、宝剣と宝珠を乗せた蓮華を持ち、五仏の宝冠が特徴的なお姿で、五仏の智恵をそなえることから『智恵の仏さま』と言われています。
虚空蔵菩薩は、広大無辺な虚空へ災いや厄難を消し去ってくださると伝わります。
災難が消し去られ、天下泰平となるようお祈りいたしております。