十三仏の話し☆ | 花咲く祈りの寺☆清瀧寺

花咲く祈りの寺☆清瀧寺

山号を雲光山、院号を華蔵院、寺号を清瀧寺といいます。
平安時代、大同2年(807)の創建と伝えられています。
茨城県南部守谷市、鬼怒川のほとりに建ちます。
境内は四季折々様々な花が咲き乱れる、総合霊場が特徴の寺院で『花咲く祈りの寺』です。

おはようございます☆


本日は、13日にちなんで仏教で説かれている『十三仏(じゅうさんぶつ)』についてです。

十三仏とは、故人の冥福を祈り、仏の世界へ導く十三の御仏たちのことです。

十三仏画図・江戸時代享保4年(1719)

清瀧寺蔵


初七日ー不動明王
二七日ー釈迦如来
三七日ー文殊菩薩
四七日ー普賢菩薩
五七日ー地蔵菩薩
六七日ー弥勒菩薩
七七日ー薬師如来
百ヶ日ー観音菩薩
一周忌ー勢至菩薩
三回忌ー阿弥陀如来
七回忌ー阿しゅく如来
十三回忌ー大日如来
三十三回忌ー虚空蔵菩薩


十三仏の信仰は、日本において成立したと言われています。

インドでは、七日ごと七週にわたり(四十九日)、死者を供養することで、良い来世を迎えられるとされています。

中国では、道教の影響と浄土信仰の影響から四十九日の後、百ヶ日、一周忌、三回忌が追加され、閻魔大王に代表される、十人の冥界の王による善悪の裁きが行われるとされました。(十王信仰)

阿弥陀三尊来迎図

江戸時代享保4年(1719)清瀧寺蔵


四十九日以降の本尊が観音、勢至、阿弥陀如来と続くため、浄土信仰の影響があったと考えられています。


日本においては、三回忌以降、七回忌(干支の半分)、十三回忌(干支一巡)、三十三回忌が追加され、三十三回忌で『弔い上げ』とすることが多いようです。

七回忌、十三回忌、三十三回忌の本尊は、いずれも曼荼羅などで、重要視される密教系の仏菩薩となっています。

大悲胎蔵生曼荼羅(胎蔵界曼荼羅)
(だいひたいぞうしょうまんだら)
江戸時代・文化5年(1808年)
清瀧寺蔵


三十三回忌の弔い上げでは、地域の風習などにもよりますが、位牌を先祖代々の『繰り出し位牌』にしたり、お骨を土に戻したりすることがあります。


インドから中国、そして日本において増えていった年回法要には、日本人のご先祖様への強い想い、感謝のお心が込められているように感じます。


今日も皆様にとりまして素晴らしい日となりますよう☆
お祈りいたしております☆