昨日は良く晴れ暑くなりましが、午後から強風が吹きました(*_*)
今日は、現在開帳中の両界曼荼羅のひとつ『胎蔵界曼荼羅』のお話しをしたいと思います。
胎蔵曼荼羅の胎蔵とは、母親が胎内で子供を慈しみ育てるような、仏様の慈悲を表現しているとされています。
(だいひたいぞうしょうまんだら)
江戸時代・文化5年(1808)
本来は胎蔵曼荼羅・胎蔵生曼荼羅・胎蔵法曼荼羅と称されていましたが、金剛界曼荼羅と対となるため、胎蔵界曼荼羅とよばれるようになりました。
※一説には天台宗で使われ始めたという。
胎蔵界曼荼羅は上が東、下が西、右が南、左が北という配置になっています。
胎蔵界曼荼羅の中心が中台八葉院という場所で重要視されます。
※上➡東・下➡西・右➡南・左➡北
中央・大日如来
東・宝幢如来
(ほうどうにょらい)
南・開敷華王如来
(かいふけおうにょらい)
西・無量寿如来
(むりょうじゅにょらい)
北・天鼓雷音如来
(てんこらいおんにょらい)
東南・普賢菩薩(ふげんぼさつ)
南西・文殊菩薩(もんじゅぼさつ)
北西・観音菩薩(かんのんぼさつ)
北東・弥勒菩薩(みろくぼさつ)
の四仏四菩薩となっております。
また、胎蔵界曼荼羅には仏菩薩以外にも色々な神さま達も描かれています。
左上・黒闇天女(こくあんてんにょ)
右下・太山府君(たいざんふくん)
閻魔天は、冥府の神、閻魔さまに当たります。
太山府君は陰陽道の主祭神であり、安倍晴明のが最重要視した神さまとされています。
天文神という天体の神さまも描かれています。
胎蔵界曼荼羅には七曜・九曜・十二宮・二十八宿がそれに当たります。
ガチョウは神聖な生き物であり、白いガチョウは、月の清らかな光を表しているとも伝えられています。
十二宮は、メソポタミアが発祥とされる十二星座と関係しています。
獅子宮は獅子座に、蟹宮は蟹座に相当します。
このように胎蔵界曼荼羅には、シルクロードの文化や風習による神仏たちを見ることができます。
胎蔵の名前のごとく、大きな慈悲によって全てを包み込む仏教の心が現れているように感じます☆
今日も皆様にとりまして、素晴らしい日となりますよう☆
お祈りいたしております☆