絵解き♪地獄の風景 | 花咲く祈りの寺☆清瀧寺

花咲く祈りの寺☆清瀧寺

山号を雲光山、院号を華蔵院、寺号を清瀧寺といいます。
平安時代、大同2年(807)の創建と伝えられています。
茨城県南部守谷市、鬼怒川のほとりに建ちます。
境内は四季折々様々な花が咲き乱れる、総合霊場が特徴の寺院で『花咲く祈りの寺』です。

おはようございます。

お盆の行事でバタバタしてしまって…絵解きが中途半端になっておりました(^-^;

再開させていただきます。

今日は地獄の世界についてです。



熊野観心十界曼荼羅より

写真左の水の部分は永沈(ようちん)地獄です。
底のない深い深い海のような地獄です。
布切れを掴むのが精一杯ですが、鬼に突かれ溺れさせられてしまいます。

右下の建物は鉄室(てつしつ)地獄です。
炎に焼かれた熱い鉄の檻に入れられ焼かれる地獄です。




左上の火の車は亡者を地獄に運ぶ火車(かしゃ)です。

左下は臼に入れられ、杵で突かれバラバラにされているところです。

右下は有名な地獄の釜です。
茹でられてしまいます。




写真の中央下は暗穴(あんけつ)地獄です。
別名を孤独地獄とも言います。
光と音のない闇の世界をさ迷う地獄です。

右下は血の池地獄です。
女性が落ちる地獄で、右上の如意輪観音による血盆経の授与により救われるとされております。

暗穴地獄の上に二匹の蛇女に巻き付けられた人がいますよね~
これは両婦地獄です。
パートナーがいるのに、浮気をした男女の地獄で、女性は嫉妬執着により蛇女となり、男性は巻き付かれ苦しみます…怖いですね~(~_~;)

両婦地獄の右上に針の山の上に着物を着た女性がいますよね。
これは刀葉林(とうようりん)という男性の地獄です。
キレイな女性が山の上で誘います…鋭い葉で出来た山を男性は血だらけで登ると…そこに女性の姿はなく、下にいます。
そしてまた血だらけになりながら降りると…また上にいます。
これを繰り返す地獄で、愛欲に執着する男性が落ちる地獄です(((・・;)



昔から地獄を信じる者に地獄はなく、地獄を信じない者に地獄があると言います。

地獄を信じる人は日々の生活を律するので地獄に落ちない、信じない者は日々を反省しないので…結果的に地獄へ落とされるということだそうです(^-^;


地獄の話だけでは、見ている方に申し訳ないので最後に酔芙蓉の写真です(*^^*)



赤いつぼみのように見えるのは前日に咲いた花で、白く花開いているのが…夕方には赤く染まります♪
見ていて飽きませんね~(^^)

今日は地獄の世界を絵解きしてみました(^-^;

今日も皆さまにとりまして素晴らしい日となりますよう☆
お祈りいたしております(^人^)