第一章:村を救う剣



村は確かに盗賊たちに占拠されていた。家々は荒らされ、村人たちは脅され、わずかな食料を差し出していた。


レンが村に入るや否や、盗賊の手下が数人、彼を取り囲んだ。


「なんだテメェ……新入りか?」


「……違う。お前たちを倒しに来た」


剣を抜くことなく、レンは素早い身のこなしで一人また一人と倒していく。その姿に村人たちは目を見張った。


村の中央にたどり着いたとき、盗賊の頭が村人を盾にして立ちはだかった。


「近づけば、この女を――!」


しかし、その言葉が終わるより早く、レンの身がぶれた。


次の瞬間、盗賊の頭は剣を抜く間もなく倒れた。


村人たちは沈黙したまま、レンを見つめていた。


「……これで、いいのか?」


レンの手に握られた魔剣は、一度も抜かれることはなかった。


だが、彼の行動が「悪」でないことは、村人たちの瞳が語っていた。