棚経 10日目 | 晃輝和尚のブログ「覚禅堂」

晃輝和尚のブログ「覚禅堂」

岡山県津山市にある曹洞宗少林寺住職、
清涼晃輝のブログ

本日は、静岡県浜松市のお檀家さんへお伺いしました。
 
浜松も空梅雨のようですが、相変わらず風の強い所です。
 

 
浜松市中心部から東部は、7月盆。
浜松市北部、西部、南部は、8月盆らしいです。
 
初盆のお宅では、葬儀くらい立派な祭壇を自宅に飾るそうです。最近では住宅事情があってか小さくなる傾向ですが、それでも葬儀社が伺って、立派な祭壇で故人を迎える習慣があるそうです。
 
浜松市内では、お盆の時期になると大人数の喪服の人々があちらこちらを歩いているそうです。
 
「盆義理(ぼんぎり)」といい町内の人や故人と親しかった友人等は、お盆に初盆のお宅へお参りするそうです。その際には、不祝儀袋に「盆供」と書いてお供えされるそうです。
 
初盆のお宅では、参列者をもてなしお茶を振る舞っていたそうですが、あまりに人数が多いため、最近では香典返しのようにお茶缶などでお礼をされるそうです。
 
本日伺った檀家さんの町内は300軒位あるそうで、300軒の人が初盆のお宅へお参りされるそうです。
 
凄い習慣です。
故人様を偲び、多くの方がお参りにいかれ義理人情と信仰がしっかり残っている地域のようです。
 
地域が違うと色んな習慣があるのですね。
人々の心が形になっていったのが供養。
全国的にも珍しいご供養の習慣を教えて頂きました。