佑香さんとの余韻が残ったまま

食堂に入ると、席はまばらに埋まるだけで

全員揃ってはいないようだった。


僕は誰かに気づかれてはいないかと

心配になりながらも

食事の席に着いた


少し遅れて

佑香さんが入ってきた


『さっきはありがと』


わざと何事も無かったかのように

僕に声をかけた


『いいえ』

その一言を返すのが精一杯だった。


さっきまであんなに激しく抱き合い

僕の腕の中にいたのに、、、、、


僕は動揺を隠すのに苦労した


夜の約束の事を考えると

食事もあまり進まなかった


早く食事の時間が終わり

夜の自由時間にならないかと

時計ばかり見ていた



もう地元にいる彼女のことなど頭になく

佑香さんのことしか考えられなくなっていた。



食事を終え

大部屋に戻った


皆には気づかれていないようだった

(まだ三日目で、あまり仲良くなっていないので

 そんな話もできなかったみたいだ

 後日、同期からの追及に遭うのだが、、、)


佑香さんとの夜の約束をどうするのか

連絡もとりようが無く

(携帯などありません!)

皆の前で、内線電話をかける勇気も無く

部屋とロビーを行ったりきたりしていた


夜も更けていき消灯時間が迫ってきた


どーしても佑香さんと会いたかった

色々話がしたかった

夕方の続きがしたかった


ロビーで一人待っていると

数人の女性の声


その中に佑香さんがいた!




つづく