大会1日目の報告 | ”整理収納のススメ” 株式会社ナイリ 内藤理恵子

”整理収納のススメ” 株式会社ナイリ 内藤理恵子

東京・神奈川・埼玉・千葉
整理収納アドバイザーによる整理収納サポートサービス専門会社
株式会社ナイリ

オフィスナイリ代表の内藤です。

今日は2つの研究発表と2つの講演を聞きました。

その中の印象深かった2つをご紹介

 

①私立進学校における合理的配慮

立教池袋中学高等学校、武蔵高等学校中学校、大妻中学高等学校での

実践実例を聞きました。

昨年は、麻布中学高等学校が発表されていましたが、今年は立教池袋と交代されたようですね。

 

優秀な進学校だからこそなのか?本当に素晴らしく、とにかく教職員全体の共通理解が徹底してます。

ここまでくるまでに、紆余曲折あったとは思いますが、定例会や研修会、ケース会議などを頻繁に行い

教員全員に疑似体験してもらったりして、さぼってる、甘えてると言っていた先生方の理解が変わっていったそうです。

また、発達障害だけでなく、LGBTに関してなども研修されているそうです。

大妻は親御さんとの密な連絡、不登校の子に対する学習支援の配慮などもしっかりやられていて感心しました。

質問担当の同志社中学高等学校の先生が、3校の発表を聞き、凄く進んでることに驚かれていました。

私も本当そう思います。そもそも特殊支援コーディネーターがいる私立ってどれくらいあるのでしょうね?

私立は公立と違って、支援に関して努力義務だから、必ず配慮しなければいけないということがないんです。

また、立教と大妻は中高一貫だからこそより具体的に子どもの特性を知りかつ支援ができることで、大学受験への配慮申請に結び付けることができるなど、大学にもしっかり繋がっているところがさすがでした!

ここまで整備された環境で学生時代を過ごせれたら、本来の才能を存分に生かすことができるんだなあということを知りました。

お客様から受験の相談も非常に多いので、これらの情報は惜しみなく提供させて頂きます。

 

②子ども虐待と脳科学

福井大学子どものこころの発達研究センター所属で、小児科医の友田明美先生の講演でした。

心の問題の切り口として、発達障害、愛着障害、トラウマの3つが切り口になるそうですが、

色々なことが衝撃過ぎました。

まず、虐待というと身体的な虐待をイメージしますが、身体的な虐待よりも暴言による虐待の方が

脳への影響(視覚野の変形・縮小)がなんと6倍も大きいとのこと。

また、夫婦によるDVを見ること自体も子どもにやっていなくても、立派な児童虐待になり、こちらも同様脳への影響があるそうです。

 

アメリカでは小学生以下が1人で留守番することはネグレクトとされ、犯罪になるとのこと。だからベビーシッターをつけるそうです。

また、裸で家の中をうろうろしたり、親子でお風呂に一緒に入るのも、性的虐待になるそうで、日本はその辺の感覚が遅れていると。

脳の影響を考えると子どもがある程度大きくなったら、裸族とお風呂一緒はやめた方が良いそうです。

 

虐待ではないと思っていたことが、虐待にあたるということを知り、また脳への影響がかなりあることに驚きました。

また、実際に虐待を受けた子の事例が衝撃的で、悲しかったです。

 

幸い、片付けのご依頼で伺うお宅で虐待を疑うようなお宅はありません。

また一つ知らない世界を知りました。