サイノカミ2018。
福島県三島町の三島神社のサイの札プロジェクトに携わって5年目になりました。
この日(1月15日)は新宿で個展開催中でしたが、325kmの距離をどこでもドアで。
とはいかずに、列車で向かいました。
東北新幹線で郡山駅まで向かい、磐越西線に乗り換えて会津若松駅へ。
車窓の磐梯山は敗北感を抱くほどに美しく、会津若松駅から只見線に乗り換えて会津宮下駅に到着。
東京から5時間半で三島神社に到着しました。
この町は、桐の産地として名高く、編み組み細工と呼ばれる伝統工芸に加えて、重要無形民俗文化財であるサイノカミは小正月の火祭りとして知られています。
この町の魅力が、神社の絵馬になって5年。
桐の絵馬に、ヒロロ(編み組み細工)が紐に使用されています。
学問や技能をのばしたい「才」、金運「財」など「サイ」にちなんだ文字を書き、裏面に願い事を記す絵馬になっています。
サイの札(絵馬)は時に海を越えてアメリカ大陸へ。そして昨年は地元に戻って子供たちの願いとともに天に還りました。
人口1700人の町のサイノカミは、これまで継続するか否かの危機があったと聞きます。
サイの札も長い歴史の中では、はじまったばかり。残していくことは簡単なことではありませんが、町を盛り上げたい、魅力を伝えたいなど、それぞれの強い思いがあれば、形は変わっても継続していけるのではないかと考えています。
立ち昇る炎を見つめ、私には何ができるのか問いていました。