21/左下りの助っ人 | 旅する書道家 Simple life☆style

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書道家 千葉清藍(ちばせいらん)のシンプルライフをつづります

悲しい歴史と恐ろしい伝説が残る、会津33観音・21番左下り(さくだり)のお堂。

その昔、冤罪で首を切られた人の首を入れた風呂敷を開けてみたら、観音様の首だったという歴史があり、このお堂の観音様は、「くびなし観音」と言われています。

その姿を見たら目が悪くなるとも伝えられています。

事前に情報を知ってしまった私は、18番の滝澤同様、完全にびびっている上に、これまた山奥のため、伝説と熊に怯えて進むことができません。


一度は途中まで行ったものの、引き返すという根性なしです。


「こんな時、観音講が居たらなぁ」と泣き言を言っても、誰も助けてはくれないのです。


と、思ったら助っ人が!!


山の麓にある工場関係者の「後藤さん」です。


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熊が出ないか聞いた工場の社長が、「後藤くん、付き添ってやれ」とお声掛けしてくれて、初対面の後藤さんと山奥の観音堂へと向かいました。


数十分の観音講(観音講=観音めぐりする仲間)、後藤さんとはこれまでの人生やこれからの夢なども語り、「観音講には絆が生まれる」と聞いた意味がわかりました。


たどり着いた左下りのお堂は、岩壁にあり、磐梯山や飯豊連峰が一望できる素晴らしい景観の中にあります。


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こわい時、心配な時に助けられたことで、恐ろしいはずだった景色が、美しく見えていました。


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