朝食を食べながら、奈良の「墨」を振り返ります。
奈良の墨。
奈良にある墨運堂さんで墨の伝統と文化を学ばせていただきました。
墨は、簡単にご説明すると、燃やして出た「すす」と動物の皮「ゼラチン」を練り合わせ、型に入れて、乾燥させて、出来上がりです。
簡単に説明をしましたが、綺麗に仕上がるまでは大変なご苦労があることを知りました。
墨の色も青系、茶系などさまざまです。
墨の色と特性を知ることで、表現の幅も広がり、夢中になって学ばせていただきました。
近所のスーパーでドラゴンフルーツを購入し、朝食を食べながら、「この色彩が昔から日本にあったら墨の歴史はどうだったのだろう・・・」と、ふと考えました。
春霞の中で咲く桜、燃えるような紅葉、淡い色彩の風土の中で、日本人は墨の色や形、装飾にこだわり、職人の技が磨かれたのではないかと感じます。
多種多様な文化が混在する現代に、日本の伝統文化を見つめてみたいと思います。