ねこ先生:5人の貴公子の求婚をことごとく撃退したかぐや姫でしたが、とうとう日本国王である帝からもお誘いの声がかかります。
まーくん:さすがにこれはそう簡単には断れないですよね。なにせ、帝は日本で一番偉い人なんだから。
ふ~みん:恋愛に地位なんか関係ないわー。彼女なら、彼女ならきっとやってくれる!!! ぜったい断ってくれるはずよ!!!
まーくん:なんか期待の方向がおかしいって!
ねこ先生:帝は、かぐや姫の美しさを聞いて「多くの求婚者を破滅させるかぐや姫とはどんな女なのか見てこい」と、まず使者を派遣してきます。でも、やっぱりかぐや姫はその使者に会わない。帝の使者に会わないなんてとんでもないと説得しても、「帝の使者だからって何?」とまったく動じない。使者は「国王の命令に逆らうなどもってのほか、けしからん!!」と激怒しますが、かぐや姫も「国王の命令に背くというなら、殺せばいいでしょ!今すぐ私を殺せよ!!」と一歩も引かない。
まーくん:まるで駄々っ子ですね。殺せって・・・。意地っ張りだなあ。会うだけなのに。
ねこ先生:使者から事情を聞いた帝は「なるほどこれが多くの人を殺した非情の心というものなのか」と思いあきらめかけますが、やはり思いは募る。
ふ~みん:拒絶されればされるほど、思いは強まるものですよね~。
ねこ先生:そこで帝はおじいさんの買収作戦に出ます。かぐや姫をさしだせば、貴族の位を与えようと。おじいさんは大喜びでかぐや姫を説得しようとします。
まーくん:人間の弱みにつけ込むわけですね。地位や名誉に人は弱い。
ねこ先生:でも、やっぱりかぐや姫は聞き入れない。かぐや姫「貴族の地位がもらえるというなら、手に入れればいいわ。私は死ぬから!!!」おじいさん「地位を手に入れてもわが子を失くしたら何にもなりませんよ。どうしてそんなことをいうのです」かぐや姫「うそだと思うなら、さっさと差し出せばいいでしょ。死ぬ!! 死んでやる!!! 多くの人の愛情をだいなしにしたのに、いまさら帝の命令だからってきけるわけないわ!!」これにはおじいさんもお手上げです。
まーくん:かぐや姫強情だなあ。なんかイメージと全然違うわー。
ふ~みん:こんな彼女だったらどうする?超わがままな。ねーねーヴィトンのバッグ買ってよー!!買ってくれなきゃヤダ!ヤダヤダヤダヤダヤダ──────!!!!!!!!
まーくん:うわー、でもいそうだな、そういう女。
ふ~みん:買ってくんなきゃ。死ぬ!いますぐ死ぬ!あなたを殺して私も死ぬから───!!!!!グスングスン・・・
まーくん:うわっ・・・・・・で、でも、ちょっと萌えるかも・・・
ねこ先生:そこで帝は強硬手段に訴える。鷹狩りに出かけるふりをしていきなりかぐや姫のもとを訪問、強引に連れ去ろうとする作戦です。
ふ~みん:まあ!女の気持ちを無視するなんて!! ひどいわ!!
まーくん:日本国王VS月の世界のお姫様の対決だ。
ねこ先生:帝が強引にかぐや姫の部屋に入る。すると、部屋中が光り輝き、華麗にすわっている人がいる。帝「こ、これが、かぐや姫か!!」帝が近寄る、かぐや姫は奥へ逃げる。帝がかぐや姫の袖をつかみその顔を見る、すると、やはり世に比べる者もないほど美しい。
帝「なんて美しいんだ!もうぜったい離さない。ぜったい連れて帰る!」
かぐや姫「ワタシハコノ星ノ者デハナイ。ツレテユクノハ不可能デアル。アキラメヨ」
帝「そんなことがあるものか。ぜったいつれていく!くるんだ!!」
かぐや姫「コノ国ノ王モ、ショセンコノ程度カ、失望シタ・・・」
帝が、かぐや姫を無理やり車に乗せようとした瞬間、かぐや姫の姿が消えた!!そして、そこに現れたものは・・・・・・まぶしく輝くの光の玉!!! なんとかぐや姫は謎の発光体と化し、帝の手をすり抜けたのだった!!
まーくん:ちょっ、ちょっとまった──────!!!!! 謎の発光体って何?なんなの?かぐや姫は何者なの?光って、かぐや姫って 粒子なの?波動なの?
ふ~みん:落ち着け小僧!!おそらくプラズマだ。かぐや姫はプラズマと化したのだ。
まーくん:プ、プラズマ?
ねこ先生:説明しよう! 物体は原子で構成されているが、この原子にエネルギーを与えてやると固体→液体→気体と順にエネルギーの高い状態なり温度が上がっていき、動くスピードも上がる。さらにエネルギーを加えると電子は原子の束縛をふりきり自由に動き回るようになり、プラスの電荷をもったイオンとマイナスの電荷をもった電子に別れてしまう。
これが物質の第4形態プラズマと呼ばれているものなのであーる!
まーくん:すげー!!かぐや姫って自分の体を原子レベルでコントロールできるのか!人間じゃないよ。やっぱり月の世界の住人だよ。宇宙人だよ。やっぱり宇宙人だったんだよ───!!! 地球ピンチだよ、一瞬で消滅させられちゃうよ~~~(号泣)
ふ~みん:落ち着けよ。
ねこ先生:さすがの帝もこれを見て「なるほど、普通の人間ではなかったのだなあ。連れていくのはあきらめよう。もとの姿に戻ってください。せめてそのお姿だけでも見て帰りましょう」とあきらめる。でも、やっぱりもとの美しい姿をみるとますます思いは募るばかり。
まーくん:帝もこりないなあ。
ふ~みん:それがかぐや姫の犯した罪なのかもね。「美しさは罪」ってやつね。
まーくん:ほへ───。
ねこ先生:あんがいそれが当たっているかも知れませんよ。かぐや姫の罪ってね。まあ、こうしてかぐや姫は帝の求婚さえも拒絶するわけです。
まーくん:でも、先生。ちょっと質問があるんですけど。
ねこ先生:なんですか?
まーくん:かぐや姫は罪を犯して地球に来たんだから、ふつうに考えたら早く月の世界に帰りたく思うはずですよね。でも、かぐや姫は、たしか物語の後半で、月を見ながら物思いに沈んだりしますよね。で、おじいさんやおばあさんとの別れを悲しんで涙を流したりするじゃないですか。まるで、あまり帰りたくないみたい。なんでだろ?
ふ~みん:たしかに。そうね。
ねこ先生:そのへんのかぐや姫の内面の変化が地球に送られてきた結果としたら、どうでしょう。
まーくん:え、どういうこと!?
ねこ先生:5人の貴公子のところでもわかるように、かぐや姫は、ちょっと人間的な情に欠ける面がみられます。それが、地球でいろいろな経験をするうちに、育ての親のおじいさんたちに対する親愛の気持や求婚者の自分への思いなど人間的な感情に目覚めていくということです。
ふ~みん:なるほどー。人間的な情を育むことがかぐや姫の修業だということですか。
まーくん:へー、そうかぁ。他人に対する思いやりとか肉親の情とか異性への愛。そういったものを理解できるようになるために地球へ。
ねこ先生:まあ、文学の解釈に決まった答えはもとめにくいもの。自分なりにいろいろ考えてみるのが文学の楽しみでしょう。
まーくん:へー「竹取物語」ってすごいなあ。プラズマから人間愛、しかも宇宙規模の世界。そして、最後に悪人も改心する成長物語。これが平安時代の作品ってことに驚くなあ。
ふ~みん:日本人はもっと自国の古典に誇りを持つべきだよね~。
★まとめ★
【作品名】
「竹取物語」
【時代】
平安時代初期
【作者】
不明
【ジャンル】
作り物語
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現代語訳と原文と簡単な解説が載っています。背景説明などもあり、古文初心者にむいています。
- 現代語訳 竹取物語 (河出文庫)/著者不明
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あの川端康成が訳した現代語訳です。
