明後日から9日間 メキシコに行ってきます
目的は マヤ遺跡を訪ねること
私がマヤ文明に興味を惹かれたのは
マヤ文明独特の暦の存在を知ってからでした
マヤ人は2種類の周期の異なる暦を併用して
52年周期で時を感じていました
また それとは別に
非常に長い時間を記録し計算するための
次のような単位を持っていました
20キン=1ウィナル (20日)
18ウィナル=1トゥン(360日)
20トゥン=1カトゥン(7200日)
20カトゥン=1バクトゥン(144000日)
これらの表記法によって
マヤの人々は
マヤの世界の始まった日から経過した時間を表し
石碑などに記していました
19世紀以降の研究により
この長期暦の最初の1日は
西暦では紀元前3114年8月12日(or11日or13日)
とされています
こうして膨大な時間を記録することのできたマヤの人々は
13バクトゥンが経過すると
現在の世界が滅びると信じていたとも伝えられています
彼らが世界の終焉と信じていた日付を
西暦に換算すると
2012年12月22日(or21日or23日)になるということから
”2012年世界終末説”の噂が広まったのです
(最近では この計算が間違っていて
本当は2011年10月28日が最後の日付だ
とする説もあります)
とはいえ
マヤ暦の基本単位は
先に書いたものの上に
20バクトゥン=1ピクトゥン(2880000日)
20ピクトゥン=1カラブトゥン(57600000日)
など もっと膨大な単位がこの先も続くので
なにも 予言の日に世界が滅びるなどということは無いでしょう
しかし
マヤの人々が信じていたような
今年か来年に 世界が終焉を迎えるという考えに
科学的な根拠があろうとなかろうと
ここ数年の世界情勢を見ていると
私たちの住んでいる世界は
これまでの価値観が覆され
否応無く
1つの大きなサイクルを終えようとしているように感じられます
その先には どんな新しい世界が広がるのか・・・
今 まさに 私たちは
国家 地域社会 職場 家族 個人・・・
あらゆるレベルで
産みの苦しみの中を生きているような気がします
≪産みの苦しみ≫
これは 出産を経験した者ならば知っている
≪大いなる歓び≫
に他なりません
今 数千年に一度のこの特別な時期に
地球に生を受けていることを
大いに喜びながら
偶然にも
マヤの長期暦が始まった日付と同じ 8月12日より
私はマヤに向かって旅立ちます