4コマとはまったく関係ありませんが、本日発売の『このミステリーがすごい!』大賞作家書き下ろしBOOK vol.20に『ヴィジュアル・クリフ 行動心理捜査官・楯岡絵麻』の第3話が掲載されています。
『このミステリーがすごい!』大賞作家 書き下ろしBOOK vol.20
1,296円
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よろしくお願いします。
とか言いながら、すでに文庫の情報もAmazonに出ちゃってました。
ヴィジュアル・クリフ 行動心理捜査官・楯岡絵麻 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
713円
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4月21日発売みたいです。
なので文庫になるのがどうしても待てない! という偏執的なエンマ様シリーズファンの方、あるいは、海堂さんとか中山さんとか乾さんとか喜多さんとか友井さんとかの話も読みたーい! という方はこのミスBOOKをどうぞ。
それにしてもこのところキツキツのスケジュールで進行しているので、校了しないうちから刊行日が公式にアナウンスされるのがデフォルトになってまいりました。
初校ゲラを一日とか二日で戻してやっと発売日に間に合うみたいな世界です。
などと言っても一般の読者さんにはヤバさが伝わらないかもしれませんが、だいたい初校に一週間ぐらいかけるのが一般的かと思います。
新人のときにはもっと長く、二週間とか三週間ぐらい作業時間をいただいたように記憶しています。
それを一日でこなさないと、予定された発売日に本が出ないという事態なのです。
ヤバいでしょう?
ヤバいんすよ!
すっかり慣れてきてそれが普通みたいになりつつあるけど、綱渡りには違いないし、いつか大変なことをやらかしそうな気がするので、もうちょっと巻き巻きで進められるよう頑張ります。
でもこのシリーズほんとしんどいんすよ。
マジ勘弁してくださいよ。
ブログで泣き入れてもしょうがないんですが。
前作『ストレンジ・シチュエーション 行動心理捜査官・楯岡絵麻』のときには、連載2話に書き下ろし2話をプラスして一冊にする予定だったんですが、どうしても書き下ろし2話ぶんのアイデアが浮かばず、でも刊行日は決定していてやばいやばいやばいやばいと追い詰められた挙げ句に辿り着いた結論が「そうだ! 2話目から書き直そう!」でした。
3話目以降のアイデアが浮かばないのは、そこまでの展開がしっくりきていないからだと考えたんですね。
それならいっそ、すでに書き上がっている2話目を捨ててみようというわけです。
リミットが迫る中で一話ぶん多く書き下ろすという決断は下手したら自殺行為になりかねませんでしたが、なんとか完成させることができました。
今回はあそこまで追い詰められたわけではありませんが、編集部の計らいでやんわり発売日が後ろにずれてます。
本来宝島社文庫の発売日は、毎月7日あたりなのに、『ヴィジュアル・クリフ』は21日。
つまり……!?
察してください。
いつも原稿を遅らせてしまいすみません。
でもまあ、遅れた甲斐があってなかなかおもしろい感じになったと思います。
今回はシリーズ6作目に初の長編です。
敵はエンマ様の大学時代の恩師。
エンマ様の行動心理学の師匠なので、エンマ様の手の内もわかっているし、エンマ様と同じようにしぐさから嘘を見抜くこともできるのです。
がっつり一冊を通じて、そんな強敵とのひりひりするような心理戦が描かれます。
初校ゲラは今週編集部に返送したので、作業もあと一息。
不慮の事故とか急病とかさえなければ、4月21日にお届けできると思います。
どうぞお楽しみに。