集めてますかー？ ポケモン！
僕はガラケーなので、時代に取り残された感をこれまでになく強めています。
そろそろスマホに移行せざるをえないかなあ。
スマホの道案内機能は便利だけど事前にしっかり道を調べて出かければいい話だし、LINEとかは既読スルーだなんだめんどくさそうだからむしろ出来ない口実になって都合がいいかなぐらいに思ってガラケーを貫いてきたけど、ポケモンGOは乗っかってみたいです。
ためしにiPod Touchにダウンロードしてみたら、ちょっと進んでは強制終了、ちょっと進んでは強制終了を繰り返し、ようやく初期設定を完了したかなというところでフリーズ、フリーズ、フリーズというストレスフルな状態になったので、泣く泣くアンインストールしました。
調べてみたら、iPod TouchにはGPSがついてないのでいずれにせよ遊べないみたいです。
仕方がないのでプロ野球チップスを買ってプロ野球選手カードを集めるプロ野球選手GOというおっさんくさい遊びに興じる毎日。
どうもこんにちは。
子供のころには『プロ野球チップス』ならぬ『忍者ハットリくんチップス』のカードを集めていた僕です。
『忍者ハットリくんチップス』は『プロ野球チップス』と同じくカルビーの商品で、カードでは忍法と称した生活の知恵が紹介されていました。
「卵の空き容器は絵の具のパレットとして使えるぞ」とかいう感じのえらく貧乏くさいやつです。
幼い僕は「世の中には絵の具のパレットを卵の空き容器で代用しないといけないぐらい貧乏な人がいるのか……」と悲しい気持ちになったものです。
でもあれですね。
ポケモンを集めるのってネット上でのことだから、いくら集めても荷物にならないのがいいですね。
飽きたらアクセスしなきゃいいわけです。
僕は最近でこそ極力モノを捨てるように心がけていますが、実はわりと収集欲が強いほうなんです。
ただ熱しやすく冷めやすい性格なので、熱心に集めててもふと我に返る瞬間が訪れます。
ああ！ いったいなんでこんなものに執着していたんだ！
と情熱が急速冷凍されて、それまで集めていたモノが邪魔になり、処分するということがけっこうありました。
小学校五年生か六年生ぐらいのときかなあ？
友達の間でちょっとトランプのポーカーが流行ったことがありました。
たぶん『100万＄キッド』とかの漫画の影響だったと思うんだけど、休み時間になると数人の友達とポーカーに興じていたのです。
もちろん実際にお金を賭けるわけではなく、チップ代わりは紙パックの牛乳用のストローでした。
コンビニとかで売ってるやつみたいに牛乳パックに糊付けされているのではなく、給食準備室にストローだけが大量にストックしてあり、給食委員が都度、必要な数だけ持ち出すシステムだったので、勝手にたくさん持ち出せたんですね。
ストローはストローであって、それ以上でも以下でもけっしてないはずなのに、不思議なものですね。
仲間内でチップとして扱ううちに、本物のお金のように思えるようになってくるのです。
そのうち机の中をぎっしりストローで満たすようになって、授業中に机の中に手を突っ込み、わさわさとした束感を味わって悦に入るという気持ち悪い子供になりました。
すごいお金持ちになった気分になって、恍惚となるのです。
あの万能感を超える感覚は、いまだ味わったことがないなあ。
ただストローを大量に持っているだけなのに。
仲間内でのポーカーブームが去ってみると冷静さを取り戻し、机の中を埋め尽くしたとても一人で使い切れないストローの量に愕然となりましたけど。
だけどモノの価値って、意外とそういうことかもしれませんね。
お金だってお金であるという共通認識がなければ、ただの紙切れや金属のかたまりに過ぎないわけだし。
お、なんかちょっと哲学的な命題を提示できた雰囲気になったところで今回はいい逃げしときます。
さようなら。
さ と う
