わたうれ266

第2回神奈川本大賞に『白バイガール』がノミネート‼

神奈川本大賞
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合言葉は

「遠くの直木賞より近くの神奈川本大賞!!」

どうもこんにちは。
やたらと横浜周辺を舞台に書いてるくせに神奈川県の居住歴は武蔵小杉に二年の作家です。
あ、遠い昔、溝の口に半年だけ住んだこともありました。
多摩川を往復しながら東京都民になったり川崎市民になったりを繰り返しています。

そういえば川を挟んで接する東京都世田谷区と神奈川県川崎市、両方ともに等々力という地名があるんですよね。
ちなみに等々力は「とどろき」と読みます。
そう。あの轟二郎の「とどろき」です。

新聞奨学生で上京した僕は当初、四谷の新聞販売店に配属されました。
ただそこにいたのは一週間程度で、すぐに世田谷区等々力の新聞販売店に異動させられたのです。
あまり知られてないけど、新聞販売店というのはフランチャイズ経営が多いのです。
田舎のほうに行くと一つのお店がいくつかの競合紙を扱ってたりするのは、そのせいです。
で、僕が働き始めたお店の社長は、四谷と千葉と三軒茶屋と等々力に店を持っていたので、たまたま人が足りなていなかった等々力に飛ばされたというわけです。

新聞販売店はわりと素性の怪しい人たちが集まってきたりもするので、従業員が配達中に忽然と姿を消したり、集金に出かけて集金鞄ごといなくなったりすることがけっこうあります。
人の出入りが激しい時期でしたし、たぶんそういうことが起こったんでしょう。
僕が働いているときにも、朝刊の配達に出たまま消えた従業員がいました。
不着の苦情電話がお店にがんがんかかってくるので様子を見に行ったら、配達区域内に新聞を積んだ自転車が残されていたという……事件性はなかったはずです、たぶん。
そういうことは珍しくもないので、お店側も警察に届けたりとかしないんです。

ともかく事情もよくわからないまま荷物をまとめさせられて、いわれるままにミニバンみたいな車の助手席に乗り込み、246を神奈川方面に向かっている途中で、初めて目的地を告げられました。
そこで「ああ、あのサッカー場のあるとこですか?」と反応したのをよく覚えています。
当時は高校サッカーで僕の地元の国見高校が無双していたので、等々力競技場の名前はテレビでよく見かけていたのです。
なので「おお、あの等々力か!」とミーハー心がくすぐられると同時に「うへーあれ東京都じゃないんじゃなかったっけ?」と暗い気持ちになったものです。
僕が通う予定だった音楽学校は渋谷にあったので、すごく遠くから通わないといけなくなるのかとがっかりしたんです。
土地勘のあるいまとなっては、川崎市の等々力競技場近辺から渋谷というのは、それほど大変な距離ではないと思うんですけどね。
県境をまたぐことの感覚が、首都圏の人と田舎者とでは違うせいだと思います。
首都圏だと神奈川埼玉千葉から都心に通勤通学するのはごく普通ですが、僕の地元である長崎の学校や会社に隣県である佐賀とか熊本から通っている人はあまりいません。
同じ長崎でも県境付近の出身とかならまた感覚が違うのかもしれないけど。

「あの等々力とは違うよ」

じゃあどの等々力なんだ!?
と疑問を抱きつつ連れて来られたのはやっぱり「等々力」で混乱しました。

あ、ほんとどうでもいいけど武蔵小杉駅も新しくできた横須賀線口と従来の北口がとんでもなく離れていて、そのことをよく知らないうちは「おれの知ってる武蔵小杉駅と違う!! ここどこや!!」とよく混乱しました。

で、なんで多摩川を挟んで隣接する東京都世田谷区と神奈川県川崎市の両方に等々力という同じ地名が存在するのか?
という謎についてですが、なんでですかね?

知らんのかい!!

だけどどちらの等々力もいまは好きです。
という強引な締め。

さ と う 0103006