実録素人ドキュメント 私を作家にして下さい -佐藤菁南ブログ--「私を売れっ子作家にして下さい!!」ロゴ
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磯貝は経営不振の動物園に活気を取り戻せるか――?
『市立ノアの方舟』
を連載中の祥伝社WEBマガジン『コフレ』はこちら
次回更新は9月15日予定です。
                                                                   

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なにはともあれAmazonで書影出ました。
ファイア・サイン 女性消防士・高柳蘭の奮闘 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)/宝島社

¥702
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9月4日発売の『ファイア・サイン 女性消防士・高柳蘭の奮闘』。
応援してくださる書店さんを募集中です。
詳しくは前回の記事をお読みください。
よろしくお願いします。

そしてこちらの『小説推理』です。
小説推理 2014年 10月号 [雑誌]/双葉社

¥910
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好きな映画のことを書いてお金をもらえるなんて不思議な感じです。
そもそもここは映画ブログでしたからね。
今は跡形もなくなってしまいましたが。
今回のエッセイで紹介した『バンドワゴン』についても昔ブログで書いてました。
もう消しちゃったけど。

バンドワゴン [DVD]/リー・ホームズ

¥5,076
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バンドやってたぐらいだから音楽映画は大好きでそこそこたくさん観てきてると思うんですが、その中でも断トツにお気に入りです。
キャラクターとかストーリーテリングとかいろいろ評価軸はあるんでしょうが、やっぱり音楽映画だけに主役は音楽ですよ。
グレッグ・ケンドールの手がけたサントラのセンスがすごいいい。
DVDはもちろんだけど、サントラCDも買いましたもん。

バンドワゴン/サントラ

¥2,571
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僕が持ってる映画のサントラってこの映画と、あとはスティーブン・ドーフ主演のビートルズ映画『バックビート』と、それにシュワルツェネッガーの『ラスト・アクション・ヒーロー』だけだと思います、たぶん。

バックビート/サントラ

¥2,621
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ラスト・アクション・ヒーロー/サントラ

¥1,836
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『ラスト・アクション・ヒーロー』だけが「ダサっ!」って感じですが、当時人気のあったメタルバンドの未発表曲が多数収録されていたんです。

それはそうと『バンドワゴン』の音楽がいいという話。
主人公のバンド『サーカス・モンキー』の曲は、勢いがあるんだけどどこかモサッとしたアレンジで、洗練されてないソウル・アサイラムとかウォールフラワーズといった風情です。
そもそもソウル・アサイラムとかウォールフラワーズ自体、そんなに洗練されてるか?
という、ちょいダサ具合がかっこいいバンドなので、そこからさらに一段モサくなると“ダサかっこいい”からたんに“ダサい”になってしまいそうなぎりぎりの線なのです。
でもそれって実は、いわば、いかにも90年代のCMJチャートなんかを賑わせてた、とはいってもメジャーにはなりきれなかったインディーズバンドっぽいリアルさ加減なんですよね。
ようはいかにもアメリカにたくさんいそうなバンドの音。

だけどこの映画の中で僕が一番ツボったのは主人公たちのライバルバンド『スピトル』の存在感です。
地元で人気のメタルバンドで、主人公たちより一足先にメジャーレーベルに声をかけられてツアーに出るんだけど、レーベルの意向が迷走してコンセプトがめちゃくちゃになってすごい変な衣装とか着せられるようになるという、いわば反面教師的な存在なんですが、もうこいつらの馬鹿さ加減が大好きで仕方ないです。
時代が何周しても変わらないであろう曲のダサさと頭の悪さ丸出しの歌詞、メンバーのファッションセンスのなさとルックスのバランスの悪さ、中途半端なフォーメーションとブレイクにすかさず挟み込んでくるメロイックサイン。
ヘヴィーメタルのかっこ悪さを凝縮した感じで最高に最悪です。



やっぱくそダサい!

それにしても久々に映画のことを書きました。
まー気が向いたら観てみてください。
というか、『小説推理』を読んでくださいって言うべきか。

さ と う 0103006