実録素人ドキュメント 私を作家にして下さい -佐藤菁南ブログ--「私を売れっ子作家にして下さい!!」ロゴ
わたうれ196-1
わたうれ196-2
わたうれ196-3
わたうれ196-4

                                                                    

<告知>

TSUTAYA BOOKSTORE 有楽町マルイにて“佐藤青南フェア”開催中!!
『行動心理捜査官テスト』に正解して『行動心理捜査官合格証』をもらおう!!





                                                                   

中村さんごめんなさい!!
というわけで、
ネタにさせてもらったので罪滅ぼしに宣伝しときます。

リバース/SDP

¥1,680
Amazon.co.jp

現時点で中村さんの最新刊!!(たぶん)
好評発売中でございます。
いつもかわいがってもらっている先輩なので、よろしくお願いします。

いやーそれはそうとバレンタインデーですね!
そういや昨年のバレンタインデー付近で、バレンタインデー絡みのエピソードを書いたらそれがえらい好評だったなあと思い出しました。
なので今年もなにか書きたいけど、うーん……皆無!!
人生でもう39回目のバレンタインデーを迎えるけど、おもしろいエピソードなんてそうそうありません。
つまんない男のつまんない人生さぁ。

チョコレートといいますと、僕が一番に思い出すのは新聞販売店に住み込みで働いてたときのことです。
朝の3時に起きて、折り込みチラシを配達する朝刊全部に挟み込んで(通称“手入れ”)、4時前後に自転車で店を出るんですが、当然ながら朝食なんて食べる時間がないわけです。
ふつーに寝ぐせつけたまま店に出る感じっすから。
配達から戻ってくると朝食が用意されているんですが、それまでもたなそうな日もあるんです。
なんせ一回の配達で10キロ以上走り回って、その間、マンションやらアパートの階段を駆けのぼったり駆けおりたりするのです。
あー今日はもたなそうと思ったときには、配達途中にコンビニに寄って、クランキーチョコと缶コーヒーを買って、中継地点でむさぼり食ってました。
中継地点というのは、数百部の朝刊を一度に自転車に積み込むことができないから、ある程度の部数をあらかじめマンションの駐輪場とかの目立たない場所に車で運んでおいてもらい、そこで自転車に積み直す場所のことです。
手入れのときにいくつかの中継を作って、紐でしばって、挟み込んだ紙に“7区〇〇マンション”とか書いて出すんです。
そしたら中継担当者が車で先回りして、指定した場所に置いていってくれるという画期的でアナログなシステム。
途中から無意味に負けず嫌いを発揮して、なぜか店で一番に配達を終えることに執念を燃やし始めていた僕は、ほとんど詰め込む勢いでクランキーチョコを頬張ってました。

チョコレートはすぐにエネルギーになるとなにかで読んだか見たかしたからチョコレートだったんだけど、その中でもなんでクランキーチョコだったかというと、たぶん好きだったからだと思うんですが、“クランキーチョコ=新聞配達”という刷り込みがなされたせいか、新聞屋を出て以来あまり食べなくなりました。

だけどこの前、久々に食べたんです。
ジョギングしてると、たまに体調が悪くて低血糖気味になったりすることがあるんです。
身体がだるーくなって、歩くのもしんどいみたいな。
あーやっちゃった、カロリー足りてない、バナナ食べてくるべきだった、みたいな。
そのときふと思い出して、コンビニで買いました。
クランキーチョコと缶コーヒー。
すると人間ってのは不思議なもんですね。
銀紙を剥いて頬張った瞬間、当時の感覚がぶわーっと甦ったんです。
まだ夜も明けないマンションの駐輪場の隅っこの暗がりで、中継の新聞束に座ってクランキーチョコをむさぼっていたときの感覚が。
あのときに見た寝静まった住宅街や、ジャンパーの内側から立ちのぼる熱気や、自分の吐き出す白い息や、明け方の風の匂いが。
すごいノスタルジックな気分になっちゃいました。

なんかバレンタインデーとはまったく関係ない方向に話が逸れてしまいましたが、

バレンタインデーとかけまして!(いきなり謎かけ)

なんとか志望校に合格した受験生と解きます。

その心は……

ギリ(義理)でもうれしい!

お後がよろしいようで。

さ と う 0103006