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昨日、雨がやんだのを見計らってジョギングに出かけました。
そしたら途中で降ってきた鳥の落とし物がウェアの胸もとに直撃しました。

ひゅんっ!!

……びちゃっ!!

ん……なんだ、なんか胸が生暖かいな。

(しばし思考停止)

……うおー勘弁してくれよ(脱力)。

というわけでどこか水道のある場所でウェアを洗おうかと思ったのだけど、そういうときに限って公園とか、なかなか見つからないものですね。
僕はいつも決まったコースを走るのではなく、気分に任せて裏道に入り込んだりして出鱈目に走り回るので、自分の走っている場所に土地勘がなかったりするのです。
うーん、どうしようどうしよう。
と途方に暮れながらも、すれ違う人の視線が気になります。
ジョギングなので当然なのですが、軽装のために汚れを拭いたり、隠したりできるようなものを持ち合わせていなかったんですね。

でもふと気づきました。

あ、キャップがあるじゃん!!

というわけで被っていたキャップで胸もとを隠してみたんですが、どうにも自分が不自然な動きをしているような気がしてなりません。
キャップは頭に被るためにあるものなので、被らずに手に持つ、しかもその手を下ろすのではなく、胸もとを隠すようにしている自分が、えらく挙動不審に思えてしょうがないのです。
国歌斉唱の際に脱帽するアスリートのような姿勢のまま、住宅街を歩いているわけです。
おまえ、どこに敬意払っちゃってんの!? みたいな感じなのです。
だけど帽子を下ろす勇気は、僕にはありませんでした。

僕がもしも僕とすれ違う人なら、帽子で胸もとを隠した挙動不審な男より、胸にべったり鳥のフンを付けた男とすれ違ったほうが印象に残り、後で誰かに話してしまうだろうと思えたからです。
そのときには笑いの種にするというより、たぶん「さっき気の毒な人とすれ違っちゃってさ」的な話し方をするでしょう。
そして、「自分たちも気をつけようね」的な自戒っぽい感じで締め括るに違いないんです。
同情とか憐みとかをはらみつつの教訓、みたいな感じで。

そんなのはぁー……

嫌だーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!

むしろ笑ってくれ!!!
馬鹿なやつだと笑い飛ばしてくれ!!
同情するなら金をくれ!!

と、勝手に被害妄想スパイラルに陥りながら、ひたすら身を屈めつつ帰宅したのです。

いやーついてないなあ。

などと、帰宅後ウェアを洗いながらため息をついたのですが、ふと考えました。
いや待てよ。
ものは考えようじゃないか。
もしもあのとき、コンマ何秒タイミングがずれていたら、鳥の落とし物が頭とか顔に直撃していた可能性がある。
そう考えると、僕はラッキーだったのかもしれない。
頭とか洒落にならんもんな。
でも待てよ。
それを言うなら、コンマ何秒ずれていたら、ウェアどころか自分の身体のどこにも当たらなかった可能性だってあるじゃないか。

はたしてあれは、ラッキーだったのか、アンラッキーだったのか。

さまざまな解釈が成り立つのが人生でありますが、僕にウンがついたのは事実のようで、『消防女子!!』の文庫、おかげさまで初速好調らしいです。
と、へったくそな落研学生みたいな枕から入ってみました。
こんにちは、菁南です。



消防女子!! 女性消防士・高柳蘭の誕生 (宝島社文庫)/宝島社

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ありがたい話ですね。
僕が地球の片隅で紡いだ物語が、本になって見知らぬ誰かのもとへ届く。
顔も知らない誰かが、僕の本を書店で見つけ、手にとり、レジに持って行き、代金を支払い、通勤電車の中で開く。
そして僕にお金が入る。
預金残高が増える。
住民税を払える。
なんて素敵なんでしょう。

あなたが本を買う。
僕の預金残高が増える。
僕は不動産投資を始める。
家賃収入でウハウハ。
素敵だ!!

とまあ、しょうもない話はとりあえずここまでにしといて。
お買い上げいただいた方には、心より御礼申し上げます。
僕がご飯を食べられるのは、皆さんのおかげです。
お昼に食べたほっともっとののり弁に乗っていた白身魚フライのうちの一口ぐらいは、たぶんあなたのおかげです。

そしてこれからお買い求めになる方には、耳寄りな情報がありますぜっ(こそっ)

有楽町三省堂でサイン本販売中でございます。
もはや僕の新刊発売の際の恒例行事みたくなってますが、今回はこれまでで最多のサイン本を作らせていただきました。
あまりに多すぎて正確な数をカウントしていませんが、たぶん100冊以上。
新井さんと事務所でだべりながらサインしていたら時間がかかり過ぎてしまい、途中で会議が始まっちゃって、「コミックは○○と○○が入荷です」みたいな報告が飛び交う中で書きました。
新井さんありがとうございます!!

そして有楽町三省堂のお隣、TSUTAYA BOOK STORE有楽町マルイでも、入荷ぶんすべてにサインを書かせていただきました。
K俣さんありがとうございます!!

というわけで今後ともよろしくお願いしまーす。




サイレント・ヴォイス ~行動心理捜査官・楯岡絵麻 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)/宝島社

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ある少女にまつわる殺人の告白 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)/佐藤 青南

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