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最近ね、クリスマスについてふと思い出したことがあるんですよ。
小学生のころ、クラスのクリスマス会がありまして。
班単位でなにか出し物をやるんですけど、僕らの班は紙芝居をやったわけです。
たしか『牛とサンタクロース』というタイトルのお話でして。
なんではっきり覚えているかというと、その話、僕が作ったわけですよ。
で、絵も得意だったので、絵も僕が描いたはずです。

そうなるとさ、よくよく考えると、僕の班のほかのメンバーはいったいなにやったんだ……!?

ほとんど一人でやらされてたんじゃん!!

と今さらながらに憤る今日この頃なのであります。
ちなみに、なんで『牛とサンタクロース』というタイトルだったかというと、たしか翌年が丑年だったんですよね。
トナカイのストライキで困るサンタクロースのために牛がそりを引くという、現在ではステロタイプなストーリーテリングしかできないという批判を受ける作家とは思えない、シュールな発想に基づくお話でした。
となると、今は辰年だから干支二周プラス三年で、27年も前の出来事ということになるわけです。

当時僕は10歳。
小学五年生ですね。
27年遅れてやってきた“ハメられた!”感に、そういえば、あれが“お話を作る”という意味では僕の創作の原点だったのかもしれないという奇妙な感慨にふけるのでした。

こんにちは、菁南です。

最近のクリスマスって、昔と比べてあまり盛り上がらないように感じるのは、僕が歳をとったせいなのでしょうか。
それとも不況の影響でしょうか。
前者ならちょっと寂しいなと思いますが、そりゃ37回もクリスマスを経験してれば、慣れっこになって人生の中で占めるウェイトも小さくなりますわなとか納得してしまう自分もいるわけです。

少年時代にバブルの洗礼を受けて、日本の西端の片田舎の町でトレンディドラマの華やかな恋愛模様を見せつけられて育ったわりには、社会に出る直前になってバブルが弾けるという経験をしたロストジェネレーション第一世代の僕にとって、クリスマスは一年前からシティホテルを予約してティファニーのネックレスを購入するために行列を作るという“大人の男”の狂騒だけが強く刷り込まれています。

大人になったらあんなことせないかんのか~……と、まだ見ぬ東京に憧れと憂鬱の入り混じったような感情を抱いた青春時代でした。

結局バブルが弾けてそういうことをする必要も、そんなことをしている友人も周囲には存在しなかったわけですが。
ひたすら脳内シミュレーションを繰り返してきた身としましては、まったく実践の機会がないというのもなんだか据わりが悪いものです。
野球をやるためにひたすら素振りを繰り返してきたのに、競技場に行ってみたらプレイさせられたのはサッカーでしたという感じ。

まー世の中そういうものです。
バンドブームに影響されてエレキギターを始めたのに上京してみたらヒップホップが流行り始め、『トゥナイト2』を見てドキドキしていたのにすでにお立ち台はなくなっているものなのです。

時代は変わり、人は変わります。
かつては『東京ラブストーリー』のように「カンチ、セックスしよ!」などと言われたらどうしようとかリビドー満載の妄想を巡らせていた僕も、今ではそんな台詞を口にされたら「この女、情緒不安定やな」と警戒してしまうことでしょう。

でも中には変わらない物もあります。
それはまるごとバナナの美味しさです。

ヤマザキ万歳。
春じゃなくてもパン祭り。

メリー・クリスマス。



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