こんにちは、この前久しぶりにバッティングセンターに行ったら三回ブースに入っただけで左手にマメが出来てしまいました。
日ごろからバットを振り込む必要性を痛感しております、菁南です。
さてさて、昨日のFM長崎。
お聞きいただいた方はいらっしゃるんでしょうか?
そもそも予定通り昨日オンエアになったかどうかもよくわからないんですが。
まだ読書感想文を書けていない少年少女にオススメ図書を紹介するという、多分にミスキャスト臭がする企画でなぜかご依頼いただきまして。
なにせ子供のころは図書館というと、小学校低学年のときにアンパンマンの絵本を見かけたことがある…という程度の認識しかなかった僕なのであります。
あんぱんまん (キンダーおはなしえほん傑作選 8)/やなせ たかし
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“読んだ”じゃなくて“見かけた”ですよ。
たぶん読んでません。
その後大人になるまでに読んだお話といいますと、小学四年生の夏休みに腕を十二針縫う怪我をして、外で遊べなくてかわいそうということで担任の先生が買ってきてくれたこの本ですね。
投げろ魔球!カッパ怪投手 (こども文学館 41)/ポプラ社
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はい、『投げろ魔球!カッパ怪投手』でございます。
カッパが中日ドラゴンズに入団して活躍するというかなりファンキーな設定なのですが、いかんせん僕がスワローズファンだったせいかピンと来ず(たぶんそういう問題ではない)、その後も長らく読書のおもしろさに目覚めることはなかったのです。
中学でも高校でも、図書館というものに足を踏み入れた記憶がございません。
そもそも公立の図書館というやつを利用したのも、『ある少女にまつわる殺人の告白』を書くときが初めてという体たらく。
つまりはジュニア文学的なものをまったく経過することもなく、殺人やらなにやらの物騒な小説を読み始めてしまったのでございます。
いやー参った!どうしたもんか。
と悩みに悩みまして、いっそのこと週刊少年ジャンプでも紹介しようかとも思ったのですが、そもそも番組のノリがよくわからないのでそんなボケかまして失笑程度ならまだしも、ひんしゅくを買う結果になっても困るなぁと思い直しましてうんうん唸りながらひたすら考えたわけでございます。
で、最終的にご紹介させていただいたのがコレ。
ぼくと1ルピーの神様 (ランダムハウス講談社文庫)/武田ランダムハウスジャパン
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ダニー・ボイル監督のアカデミー作品賞受賞映画『スラムドッグ・ミリオネア』の原作、『ぼくと1ルピーの神様』でございました。
これたしか僕がデビュー前に映画のことばっか書きまくってたときに交流の始まった、ブログ仲間のマロさん(現ゼッタさん)からオススメいただいたやつなんすよね。
これを思いつかなかったら山際淳司氏の『スローカーブをもう一球』なんつー微妙にピントのずれたチョイスしかできなかっただろうことを考えると、いや薄氷物の勝利なのであります。
『スローカーブ~』が悪いとかじゃなくて、読書感想文の題材としてどうなのよ?的観点からですよ、ピントがずれてるってのは。
名作だと思うし、僕大好きな本ですからねこれ。
スローカーブを、もう一球 (角川文庫)/角川書店(角川グループパブリッシング)
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いやほんと、『ぼくと1ルピー~』読んでてよかった!!
と昔のローソンのキャッチコピーみたいな台詞を口走ってしまいましたよ、はい。
マロさん(現ゼッタさん)の住むイギリスには足を向けて寝られません。
『スローカーブ~』つながりで話を転がしますと、甲子園!!ですね。
僕、今年は(も?)けっこう真面目に観ました。
というのも、某社の編集さんから「野球ものを書いてください!」的な依頼をいただいたので、これ幸いと“取材のため”という大義名分を掲げてテレビにかじりつく状況が許されたわけです。
お声をかけていただく出版社さんと会うときには、話が円滑に進むようにいくつかアイデアを持っていくようにはしてるんですけど、そもそも“野球もの”なんてアイデアは提案しなかったんですけどね。
今でもなんでそういう方向に話が転んだのかよくわかりません。
仕事の話をしてるより、雑談で野球の話してるときのほうが楽しそうだったんでしょうかね。
まあそれはそうと、そういうかくかくしかじかがありまして高校野球をよく観たんです。
1試合22奪三振という漫画みたいな記録を打ち立てた神奈川・桐光学院の松井くんの投球なんてのは鮮烈な印象を残しましたが、僕にとって今年の甲子園は工藤公康氏なのです。
そう工藤。
あの工藤。
西武黄金期を支え、ダイエー巨人と渡り歩き、ハマのおじさんになって最後は西武に戻り、戦力外通告を受けながらも現役にこだわり続けたせいでなんかよくわからないうやむやな引退の仕方をしたあの工藤公康氏でございます。
「ナンチャンね」でおなじみのゲットスポーツ栗山英樹氏が日ハムの監督になったために、その後釜として今年からテレ朝の『熱闘甲子園』で、この番組以外ではなにやってるのかわからない“ミスターの娘”長島三奈アナの相方としてキャスターをつとめてるんですね。
いやこれが危なっかしくて危なっかしくて。
噛みまくるし長島アナとの会話は噛み合わないし、目が泳ぎまくってどこ見てるのかよくわからないしで、番組全編に漂うぎこちない緊張感にそれこそ神奈川・桐光学園VS青森・光星学院の白熱した投手戦以上に手に汗握らされてしまったのです。
長島アナ「○○高校のチームワークの勝利ですね(と工藤氏を見やる)」
工藤氏「……(泳いだ目で正面を見つめ続ける)」
ぅぉいっ!!
そこ相槌入れるやろっ!!
キャッチボールキャッチボール!!
会話はキャッチボールやろっ!!
ボール投げっぱなしになってるやろっ!!
という感じで、思わず置き物と化した工藤氏にツッコミを入れてしまうのです。
それでこの番組って甲子園開催中は毎晩放送するわけですけど。
本人がこれじゃいかんと反省してるのか、それともスタッフからダメ出しくらってるのかわからないけど、日によって妙にテンションが高くなったりしてて、試行錯誤している様子がひしと伝わってくるんですよ。
それでも悲しいかな野球の実績では足元にも及ばないはずの栗山氏の嘘くさい柔らかさにはとうてい及ばず、「おっ……なんか今日、工藤テンション高いな!!でもそこがちょっと気持ち悪いな!」という感想に至ってしまうわけです。
そうかソウカ、栗山って説得力ないけどやっぱ喋り上手かったんだ……工藤にはガッカイだよっ!!
ってなもんで。
もぉやめてくれっ!!
福岡ダイエーホークス創成期の優勝請負人をいじめないでくれっ!!
ホークスを強くしてくれた工藤が大好きだったんだー!!
という僕の心の叫びなど届くはずもなく、来る日も来る日も無情に番組は続くわけです。
それでも三回戦あたりからかな、なんかストライクゾーンをつかんだ的な感覚になってきて、場慣れしてきたように見えたんですね。
これはあれですね、高卒ルーキーの田中マー君をローテーションに入れて投げさせまくり、実戦で強引に鍛えたノムさん的育成ってやつですよ、はい。
た……立った!!
クドウが立った!!
とアルプスの少女ばりに思わず感涙シチュエーションです。
そんなわけで今年は工藤氏のキャスターとしての戦いを見つめる熱い夏でした。
甲子園もあとは決勝戦を残すのみ。
今年最後の『熱闘甲子園』で、キャスター・工藤氏の成長した姿を確認してあげてください。
え……これで成長してんの??
とはお願い言わないであげてっ!!
頑張れ工藤!!球児に来年はなくとも、おまえにはある!!
と思うけど、なんかどこかの監督とかコーチに収まってあっさり今年限りで降板な気もするから、来年は投手生命も話も長い村田兆治あたりを希望!!
村田さん!!巻いてます!!
巻きです!!
いや、フォークボールの握りをレクチャーしろ、じゃなくて巻きのサインですからこれ!!
的なノリでお願いします。
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