実録素人ドキュメント 私を作家にして下さい -佐藤菁南ブログ--「私を売れっ子作家にして下さい!!」ロゴ
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こんにちは。
オリンピックでの選手たちの頑張りに感動するとともに、なんだか快適な部屋でコイケヤのポリンキーをつまんでいるのが申し訳なくなってしまうクーラー病、菁南でございます。

この前、友達からメールが来まして。
「消防女子って売れてるの? 書店に在庫がなくて、会社にも在庫がなくて返本待ちになるから注文してもいつ入荷するかわからないって言われたんだけど」
という内容だったのです。
ったく、この時代におまえはネットショッピングを知らんのか、っていうかもう十年以上の付き合いだというのに発売から二か月経った今ようやく買うのか……まぁ告知メール送ってない僕も悪いけど……などとぼやきつつAmazonのページを開いてみたら。

なんと在庫ないやん!!
いや、正確にはマーケットプレイスで古本は出品されてるんだけど、Amazonにはない。
でもAmazonで欠品した場合には普通、「在庫なし 入荷時期は未定です」みたいな文言が出てくるじゃないですか。
それすらない。
いわば絶版本と同じような扱いになっているのです。
Amazonさん、もう入荷してくれないということでしょうか。
反射的に検索窓に“求人”と打ち込んでしまうような厳しい現実ですね。

そして厳しいといいますと、僕の住環境です。
本来なら老朽化のために取り壊しが決まり、今月末で退去しなければならなかったのですが、なんか大家さんの都合で取り壊しが先延ばしになり、あと一年は住み続けることができるようになったんです。
マスターキーを無くしてしまってたり、壁紙を剥がしてしまったりと現段階で退去するといろいろと敷金から差し引かれる材料が存在するので、なんとしてもぎりぎりまで住み続けてやるぞと鉄の意志で居座っていた僕なのですが、契約延長はよかったのか悪かったのか。
まー現段階で引っ越すとなると都心から遠ざかるか、風呂なしトイレ共同のいわゆる「靴脱ぎ」物件に住むかという苦渋の選択を迫られる可能性もあったので、命拾いしたといっていいのかもしれません。

でも近くを大型車両が通過するたびにえれー揺れるしで怖いんですよね。
近くといっても、建物のすぐそばというわけじゃありませんよ?
うちは通りに面しているわけじゃないですからね。
大型車両が通過するような通りまでは、たぶん30メートルぐらいは離れています。
なのにまた大地震が来たかっつーぐらい揺れるわけです。
九州出身の僕はそもそも東京の地震の多さには慣れてなくて苦手だったんですけど、あの震災を経験して完全にトラウマになってしまったんです。
そんなうだうだ言うぐらいならさっさと引っ越せよみたいに思われるかもしれませんが、僕はなんとしても敷金を全額取り返したいのです。
敷金というのは次の入居者のために部屋をクリーニングしたりするという名目のお金ですからね。
とはいえどこにどうお金を使ったかというのは、店子にはよくわからない。
退去時にいちおう明細書みたいなの出しますけど、あれも不動産業者が数字を書き換えてたりしますからね。
信用ならないのです。
でも取り壊しが決まっている建物の場合は、次の入居者がいませんからね。
全額返金しなければならない。

というわけで、東海とか東南海地震の不安をあおる雑誌の中吊り広告とかに怯えつつ、日々を過ごしております。

一年後、僕はどこに住んでいるんでしょうか。
ここら辺は気に入っているのであまり離れたくないんですけど、できれば次は屋号がかっこいいとこがいいな~とか思ってます。
あまり広くなくてもいいけど、できれば風呂トイレ別で、バルコニーと自転車置き場があって、最寄り駅から徒歩5分圏内ぐらいが希望。
希望がどこまで叶うのかは、これから一年の頑張り次第ですね。

さあ、頑張ろう!!

と意気込みつつ、今日も高校野球に見入るのでした。

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「やあ、ジェニファー。元気かい」
「イポリト! なんで電話くれなかったの。私、ずっと待っていたんだから」
「悪い悪い、怒らないでくれよ。なにしろ電気系統のトラブルが多くて、大忙しなんだ。まったく、工事が杜撰で呆れるよ」
「なに言ってるの。あなたが乗っているのは最新式の豪華客船なんでしょう。そんなにしょっちゅうトラブルが起こるなんて、おかしいじゃない」
「ところが本当にそうなんだって。外から見たらそりゃ豪華なもんさ。だけど、人目につかない機械室なんかはね……信じられないよ、ありゃ素人の仕事だ」
「本当なの?」
「おれのことが信じられないってのかい」
「信じられないわ。マルセラとかいう女のこともあったし」
「なに言ってるんだ。彼女とはなにもない。ただの友達さ。それにおれが誰を愛しているのかは、きみが一番よくわかっているはずだろう」
「そう……だけど」
「離れていると不安になるのはわかるよ。でもおれはきみが待っていてくれると思うから、頑張れるんだ。いつでもきみのことを想っている。安心してくれないか」
「もう、口だけは上手いんだから」
「口だけじゃない。機関士としての腕も一流なんだぜ」
「まだ二等機関士のくせに……で、今はどこなの」
「メキシコのアカプルコにいる。あと三週間もすれば、そっちに帰れる。真っ先にきみに会いに行くよ。早く会いたいな」
「私も……早く会いたいわ」
「おっと……また機械室でトラブルみたいだ。行かなきゃ」

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